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ブルックリンのユダヤ人コミュニティ [グローバルな問題]

ブルックリンのウィリアムスバーグ橋とベッドフォード・スタイヴェサントの間に敬虔なユダヤ教のコミュニティがある。男性も女性も基本的に黒と白の洋服を着ており、男性はシルクハットをさらに長くしたような帽子を被り、もみあげを伸ばしに伸ばしており(もみあげの部分は切ってはいけないらしい)、一目で分かる格好をしている。女性も髪の毛を旦那以外には見せてはいけないので鬘をしているそうだ。

さて、この人達は何しろ敬虔なので食事の規制も厳しく、豚肉と貝類を食べないらしい。伊勢エビやエビ、蟹も食べてはいけないらしい。もったいない!他にも鹿肉を食べてはいけないなど細かい規制があるらしいが、一番大きいのは豚肉と貝類だそうだ。あと、女性の足を人に見せてはいけない。そこで問題となるのは、最近、ニューヨーク市が力を入れている自転車専用レーンの設置である。なぜなら、コミュニティ外の女性が自転車でここを走ると、太腿などをこのコミュニティの男性達が目にすることになるからだ。そういうことで、このコミュニティを通る自転車専用レーンもつくられたのだが、住民が大反対をして、自転車専用レーンとしてペンキが塗られたところを剥がしてしまったそうである。サイクリストがまたペンキを塗り、また剥がすというイタチごっこのようなことをしている。結局、政治力のあるユダヤ・コミュニティが役所に働きかけて、自転車専用レーンの位置をずらすことに成功したが、サイクリストは猛反対をして、このコミュニティを裸で自転車で走るなどの嫌がらせをしているそうだ。

このコミュニティの人達はそれほど裕福ではないが、不動産業、金融業などに従事している人達が多いそうである。また、避妊等が禁止されているため、子だくさんでもある。このような敬虔なるユダヤ教のコミュニティはニューヨークが最大らしい。ニューヨークという都市の多様性を表す興味深い地区であった。

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