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新石垣空港建設予定地であった珊瑚礁でシュノーケリングをする [サステイナブルな問題]

新石垣空港の建設予定地であった白保の珊瑚礁でシュノーケリングをした。青珊瑚礁をはじめとした多彩な珊瑚を観察でき、大いに感動した。何でも世界でも3番目の多様性を誇る珊瑚礁であり、青珊瑚礁に関しては世界最大級の群落を誇るそうだ。石垣島は珊瑚礁の北限に近く、そういった点でも貴重であると考えられるのだが、1979年に新石垣空港が白保沖の珊瑚礁にて整備される計画が発表されるや、白保の村は賛成派と反対派とに二分される。私は大学生の時、本多勝一の『貧困なる精神』にて、その状況をある程度、勉強した。当時は、結構、ひどいことが行われていることに驚き、この珊瑚礁はどのくらい貴重なものなのか見てみたいものだ、と思ったりした。
 初めてこの同空港の計画を知ってから30年弱経って、ようやく保全すべきか開発を優先するかの対象となったその珊瑚礁を見ることができた訳である。私は大いにその美しさに感動したのであるが、これでも以前に比べると、赤土や生活排水の流出、オニヒトデの繁殖などで随分と減っているそうである。空港建設計画が立てられた時はどんなに素晴らしいものであったのかと思うと、よく、この珊瑚礁はそれほど大した価値はない、などというレポートを提出できた研究者がいたものだと愕然とする。結果的に、この珊瑚礁の価値は海外の研究者によって明らかにされ、そして世界的な批判を受けたことで、1989年は計画が撤回されることとなる。その後、紆余曲折を経て、2000年には空港は白保の北側にあるカラ岳陸上案が幾つかの候補地から選定されることとなる。石垣島に来て分かったことは、白保の珊瑚礁は石垣島でも最も美しいものの一つであるそうだ。沖縄でも潮の流れなどを考えると、絶好のシュノーケリング・スポットであるようだ。こんな素晴らしい観光資源のあるところを破壊して、空港を整備しても、観光客は来ない。もし観光客をより多く呼ぼうとして、この空港を整備しようとしたら本末転倒である。まあ、こういうことは鞆の浦でも起きているし、日本国中でみられることであるが、改めてそのバカさ加減を知り、呆れるのと同時に、この空港計画が白紙に戻り、随分と汚くなっているとはいえ、私を十二分に感動させる珊瑚礁が保全されていてよかったと胸をなで下ろす。

ところで、新しく計画地となった新石垣空港の工事中に2万年前の人骨がみつかった。これでも、この石垣空港は本当に工事を続けられるのであろうか。聖なる山であるカラ岳の一部を平らにしてまでして新たに整備される新石垣空港。その必要性は分からないでもないが、現状で処理できる交通量で対応していた方が、むしろ石垣島の独自性、すなわち地域性という価値をむしろ保全できるのではないかと考えたりもする。

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