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ベルリンへは相当の回数行っているが、意外と知っていないことに気づく。 [都市デザイン]

ベルリンに向かう。ドイツに来て四回目のベルリンである。一回目は同僚の引っ越しの手伝い、二回目はデッサウなどの視察の中継点として、三回目はアイゼンヒュッテンシュタットの都市計画局に取材を入れたので、それに行くための中継点。そして四回目はバウハウスのディレクターとの面会のため。バウハウスはデッサウにあるが、ディレクターの事務所はベルリンということでベルリンを訪れた。ということで回数だけは多いが、いつもまともにベルリンを視察していない。しかし、もうベルリンには10回以上どころか20回近くは訪れているのに、意外にその都市のことを知らないことに気づいた。ということを、ベルリンに関してのエッセイを書く仕事を依頼されて知ったのである。まあ、デュッセルドルフも1年近く住んでいたが、いざその都市に関しての原稿を書こうとすると、それほど知らないことに気づいたりして、結局、意識的にその都市を知ろうと調べたりしないと分からない訳だ。ということで、ベルリンの勉強をしている。したがって、今回はちょっとベルリンの知識を体系的に整理するための視察をしないといけないなと思ったりした。とはいえ雨。したがって写真撮影はろくなものができそうにない。

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(今までほとんど足を踏み入れていなかったヴェッテンに宿を取る。このホテル周辺は、ほとんどトルコのような雰囲気。統計では3割ぐらいの住民がトルコ系を始めとした移民である)

ベルリンのイメージ・マップを書くのは結構、難しい気がする。自動車を借りて行ったことも5回くらいはあるが、大抵の場合、列車でベルリンへと向かう。列車で行くとレンタカーで行く場合と違って、駅のそばに宿を取る。中央駅が出来る前は、ツォー駅の周辺のホテルに泊まったりしたが、そのうち東駅のそばを好んで泊まるようにする。インターシティやイビスなどは好んで泊まっていた。東駅に宿を取っていると、アレキサンダープラッツにはよく足を延ばす。頑張って、クロイツベルクのレストランにまで歩いたりもするが、まあ西側にはほとんど足を延ばさない。旧東のカール・マルクス・アレー沿いにあるホテルにも泊まったことがある。やはりアレキサンダープラッツに引き寄せられる。たまにフリードリッヒ・シュトラーセぐらいまで足を延ばす。ただし、最近は東ばかりに偏向していたことを反省して、敢えて西側に泊まるようにしている。シャーロッテンブルクやヴェストクロイツ、ヴェッテンなどである。自動車を持っているなら違うのだろうが、公共交通で移動すると、やはりホテル周りには強くなるが、全体像をなかなか認識していない。ということで、私がベルリンのイメージ・マップを書くと、やけにアレキサンダープラッツ、オスト駅、それにワルシャワ駅辺りが詳しく、カール・マルクス・アレーをマッツアンの方に引っ張ったりするであろう。そして、マッツアンの周辺にプラッテンバウをたくさん描くであろう。さらに中央駅からポツダムプラッツにかけても描けるが、その南は不明。飛行場を書いて、スッドクロイツを描くぐらいか。西にはシュパンダール、オリンピック・スタジアム、巨大な湖と森を描くが、北はテーゲル空港以外はよく分からない。一体、何があるのだろうか。シュプリー川もオストクロイツからワルシャワ駅、オスト駅、アレキサンダープラッツ駅、フリードリッヒシュトラッセ駅、中央駅を通るところまで分かるが、その先は不明。ただ、ベルリンのイメージ・マップを描く順番は中央駅を描いて、国会議事堂を描いて、連邦ビルを描いてティア・ガルテンを描く。そして、ブランデンブルク門を描き、ウンターリンデンを描く。その後は中央駅を十字に貫通するように東西南北に線路を描き、環状線を描く。ということで、結構、それくらいしかイメージがないのである。シューネベルクの辺りとか、テーゲル空港の周辺とかがどんなところかがよく分からない。まあ、東京でも知らないところが数多くあるのだから、当然といえば当然なのであるが、自分は知っているような気分であったから恐ろしい。エッセイを書くという機会を持ったことで、無知の知の境地にまでは達せたのかもしれない。強い好奇心をもって、空間とも相対峙しなくてはいけないなと思いつつも、こういうことを書いて疲労感を覚えている自分もいる。
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