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アンデルセンが本家コペンハーゲンに開店していた [グローバルな問題]

ヨーロッパでパンが一番、美味しいのはどこの国か。これは結構、難しい質問である。まず、イタリアでないことは確かだ。イタリア料理はチーズ、ハム、パスタと素晴らしいとは思うがパンは美味しくない。フランスはフランス人だけは美味しいと思っているかもしれないが、料理へのコンプレックスがあるドイツ人でさえパンに関してはフランスよりドイツの方が上であると思っているくらいだし、私もそう思う。イギリスなどは当然、論外である。ポーランドやポルトガル、ノルウェイなど行ったことがないヨーロッパの国も多いので何ともいえないが、個人的にはデンマークが一番美味しいのではないかと思う。

日本のパン屋の名店、アンデルセンもデンマークのパンをコンセプトにしたが、それは個人的には結構、納得するものがある。しかし、その美味しい本家デンマークのパンをアンデルセンは上回っていると思う。凄いよな日本、と勝手に思って感心していたのだが、なんとコペンハーゲンのチボリ公園にあのアンデルセンのマークがついている店を見つけた。まさか、と思いつつ入ってみると、しっかりとHiroshima, Tokyo, San Francisco, Copenhagenと書かれている。サンフランシスコにも開店していたとは知らなかったが、これはまさに逆輸入である。店員に「これは日本のアンデルセンか」と聞くと、最初は戸惑っていたが、最終的に「そうだ」と答えた。この戸惑いに私は勝手に本家の屈辱感をみたのだが、まあそれはあくまでも私の勝手な推測である。

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早速、レーズン・スコーン、ダークチェリーのペイストリーを購入して試食する。日本のアンデルセンに比べると、ちょっと出来合は雑だが、それでも久しぶりに食べたアンデルセンは美味しい。コペンハーゲンのダーニッシュ・ペイストリーは美味しいが、それを上回る。しかし、ヨーロッパで最も美味しいパンの国のデンマークをも上回ってしまう日本というのはどういう国なのだろうか。パン・オリンピックでは、2002年の金メダル以降縁がない日本だが、一般的なパン屋レベルでは素晴らしく高い水準にあるということが海外で生活していると理解できる。

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