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デンマークを再び訪れる [地球探訪記]

デンマークに行く。3度目のデンマークである。行き先はコペンハーゲン。取材の仕事を入れたのである。さて、3回とも行きはハンブルグからプットガーデン経由で、フェリーでコペンハーゲンに向かった。逆に帰りは今回を含めて常に陸路である。デュッセルドルフというかドイツからだとハンブルグ以南、すなわちほとんどのドイツからはフェリー経由の方がはるかに早く着くことができる。陸路は夜行列車と日中。夜行列車はともかくとして、日中に移動したときは、もういつ着くかと思わせるほどハンブルグが遠くに感じられた。乗っても乗ってもつかなかったようなイメージがある。途中、列車が故障して他の列車に乗り換えさせられたために、より遠く感じられたのかもしれないが、12時間は乗ったと思う。デンマークというと小国のイメージがあるが、私はこの経験から凄く広大なイメージがあるのだ。

さて11月中旬のバルト海は、荒れていて空はどんよりと暗いイメージがあったのだが、意外に明るく、海面も穏やかなのは意外であった。このフェリーは悪くないのだが、いちいち列車から降りなくてはいかないのが面倒なのであまり好きになれない。特に眠い時はつらい。フェリーに乗っている時間が45分と短いことを考えると、列車内で移動させてもらえればと思う。とはいえ、それでも4時間近くの時間差があるとフェリーを選択した方が賢明であろう。

手持ちのデンマーク・クローネを忘れたのでフェリーで換金をする。100ユーロで704デンマーク・クローネ。おそらく相当、レートは悪いんだろうなとは思うが、今回予約した格安ホテルが1600ユーロだから本当にデンマークは物価が高いということを改めて思い知らされる。ドイツで1泊100ユーロ以上のホテルなんて泊まることはないからねえ。スイスもそうだが、ヨーロッパの小国はノルウェーなど物価が高い。これは経済的に何かメリットがあるのだろうか。デンマークはともかく、スイスなんてドイツやイタリア、オーストリアにすぐ買い物に行けてしまうので、小売業、特に買回品系は成立しなくなるのではないか。スイスは観光業が主要産業の一つだし、スイスの観光地の代替性は小さいので物価が高いとメリットが多いだろう。ノルウェーは産油国なので、物価高はむしろそれほど関係ないだろうし、観光地の代替性もそれほど大きくないのでメリットはあるだろうが、デンマークの観光地は代替性があると思われ、むしろ観光客を敬遠させる効果の方が強いのではないだろうか。ノルウェー、スイスはEUに入っていないので、それなりの経済戦略が取れる。また、スイスはドイツ人等の富裕層の脱税機能を果たしている。そう考えると、改めてデンマークの物価高の背景が不明だ。まあ、これは私がただ不勉強なだけで、おそらくそれなりの理由がある筈だ。などということを考えつつ、コペンハーゲン入りを果たす。思ったより暖かい。初めて来た時は4月であったが、その時よりもずっと暖かい。

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