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ケルンのチョコレート博物館を訪れる [地域興し]

ケルンにチョコレート博物館(ショコラーデンムージアム)がある。というので家族サービスで訪れる。ケルン中央駅からライン川に沿って南に歩くこと15分くらいで着く。ライン川の島につくられたこのチョコレート博物館は、土曜日でもあり人で溢れかえっていた。入場料は大人7.5ユーロ、子供は5ユーロ。家族券が21ユーロであったのでそれで入る。

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この博物館は1993年に開館したのだが、年間の集客数は60万人を越える。博物館としては相当の数だ。この数字が確かであろうというのは、博物館に入れば分かる。多くの人で歩くのも難しいほどである。展示内容は、結構面白く、その展示方法も工夫がされていて感心する。チョコレート博物館といえば、映画『チャーリーのチョコレート工場』が思い出される。実際、チョコレートをつくっているところなども展示されていて観ることができるのだが、そういうのはなかなかワクワクする。できあがりの試食もできたりする。京都の八つ橋や各地の酒造、ハンブルグのソーセージ工場などを視察したことがあるが、そういうのと比べても、この博物館は面白い。これは、チョコレートが持つ魔力のようなものがあるからなのではないかと思ったりする。事実、カカオは昔、不思議な魔力が備わっていると考えられていたようである(ということも、この博物館で知った)。

この博物館は、開館当初はケルンのチョコレート製造会社であるシュトールヴェルクが共同出資者であったが、現在はスイスのチョコレート製造会社であるリンツが共同出資者になっているようである。ドイツの博物館はその運営費を補助金に頼っているが、ここは補助金を一切受け入れていないようだ。というのは、入場料で経費を賄えるから。ケルンにチョコレートというのが、どの程度必然性があるのか分からないが、地域の集客力を向上させるための仕掛けを考えるうえでは結構、参考になる事例ではないかと思った。

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