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飛田新地の「鯛よし100番」に行く [都市デザイン]

打ち上げで飛田新地の「鯛よし100番」に行く。飛田新地は2回目である。以前、大学時代の友人が連れて行ってくれた。しかし、彼はすごいびびり症だったので、車からの見学であり、私は大いに不満であったので、今回は歩き回れて楽しかった。注目すべきは都市デザインで、電燈のデザインが統一されていたのをはじめ、店の看板もサイズ、フォント、字体の大きさが統一されて清々しい統一感があった。これは、北千住や池袋、歌舞伎町、中州、なんば、そして先日行った太田市の風俗街とは全然違う。なんか、まさに異界に入ったような特別な空間であった。時代も飛び越えたような、風情のある都市空間である。昔、ここはあたかも監獄のようにコンクリートで下界と隔たれ、唯一の出入り口は大門と呼ばれるところだけだったそうである。大正時代につくられ、最盛期は松島につぐ赤線地帯であったそうだ。とはいえ、現在でも店は恐ろしい数あり、おばさんとおばさんよりは若くて綺麗な女性がペアで道行く人達に顔見せしている。おばさんよりは若くて綺麗な女性は、綺麗に着飾って座椅子に座っている。大抵がおばさんの厚化粧であるが、中には若くて綺麗な女性もいて驚いた。どんな凄まじい人生を歩んだら、若くて綺麗なのに飛田新地で働くのであろうか。写真の撮影は禁止らしく、私はごついカメラを持っていることもあり、おばさん達から注意を受けた。大阪のおばさんは怒ると迫力がある。店にも撮影禁止とある。これは法律的にはどのような根拠があるのだろうか。しかし、おばさんが怖いから少ししか撮影しなかった。こんなところに誰が来るのか、と興味津々だったが、時間が早いせいか、二十歳にもならない若い男の子達がグループでうろちょろしていた。なんか、凄いねというか、その若さでこんなところに来たらまっとうな恋愛ができるんだろうか、と余計なお世話だが心配したりもする。

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(看板といいデザインが統一されているところはナイス)

「鯛よし100番」は、もと遊郭を料亭にリニューアルしたところである。中庭にはごっつい大きな石がごろごろしていて、凄い迫力だ。建築は和風豪華絢爛で、千と千尋の湯殿の世界である。ううむ。ジャパネスクである。とはいえ、料理は恐ろしく不味かった。大阪には以前、市役所の仕事を4年くらい続けてしていたこともありよく来ていたので、その料理の旨さには感服していた私であったが、ほとんど初めてというほど不味い食事を食べてしまった。しかも、料亭で。しかも、刺身とか蛸の酢の物とか鰻が不味かった。私は関西の蒸し鰻がすごい好きなのだが、ここのは不味かった。ショック!しかし、二軒目は通天閣下のジャンジャン横丁に行き、串カツ屋に入って串カツを頬張ったら旨かった。C級グルメの絶品である。飛田新地の後だとちょっとインパクトが薄れるがジャンジャン横丁の空間も密度が濃くて超強烈である。もう、これは素晴らしき地域アイデンティティ。楽しい打ち上げであった。

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(「鯛よし100番」は雰囲気最高、味最低)

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