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学生の作品を観るためにピアフィルムフェスティバルに行く [映画批評]

ピアフィルムフェスティバルに行った。経済学科の4年生の岨手由貴子の作品「コスプレイヤー」を観るためである。岨手からは、招待状をもらっていたし、是非とも機会があれば観なくてはと思っていたので、夜遅かったが渋谷の会場に向かった。岨手の作品は20分の小作品であり、明らかに低予算でつくったことが分かる出来映えであり、また俳優の質は酷いものであった。しかし、そのようなハンディをものともしない緊張した時空間を創出することに成功しており、類い希な才能を感じさせる佳作であった。また、音楽を担当した青年も非常にセンスのよさと才能を感じさせた。彼女に優れた俳優ともう少し性能のよいカメラを与えれば、相当いい作品ができるのではないだろうか。いつも講義で会う岨手(といっても彼女は3分の1も出席していなかったと思うが)は眠そうな目をしていたが、今日、会場で会った彼女は非常に溌剌として才気溢れる存在感を発揮していた。会場での司会とのやりとりもとてもしっかりとしており、他のオタク監督とは極めて対照的であった。明治学院大学は、あまり才気溢れる学生がいないようなイメージがあるが、才能ある学生はしっかりといるのである。そのような才能を発揮させる環境を維持させることが重要であると思うのだが、大抵の場合、才能をつぶしている最大の要因は学生自身の怠け心やお客様意識にある。今日だって、もう少し明治学院大学の学生がいてもよかったであろうに、2〜3人くらいしか見かけなかった。もったいない。岨手が大映画監督になった後に、彼女とは同期であったと飲み会で自慢でもするのであろうか。はばたく時にまったく無視していたにも拘わらず。
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