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トランプ大統領がフロリダ州に遊説に行ったことが示唆すること [トランプのアメリカ]

 トランプ大統領は就任から1ヶ月ちょっとしか経っていないにも関わらず、2月19日にフロリダ州のメルボンにて遊説をした。2020年の選挙運動を既に開始したということだそうだ。本当ですか?さて、そして、この遊説では、選挙前と同じように「アメリカを安全にする」ことや、「マスメディアは公共の敵だ」などと威勢のよい言葉が飛び交った。
 しかし、もう大統領なんだから、有言実行しろよな、と思わずにはおられない。そんな空手形を発行されても国民も困るだけである。しかも、スウェーデンでの昨晩起きたテロ、などまた架空の事件をでっち上げたりもした。この男は一体全体、何をしたいのだろうか。
 今回の遊説はどうもトランプたっての希望だそうだが、彼は大統領になりたかった訳ではなく、この遊説のように威勢のよい言葉を発して、大衆に受けるというスター気分をただただ味わいたいだけなのではないか、という疑問が湧いてきた。威勢のよいアジテーションを放ち、それに感応する大衆といった場所に置かれていたいだけなのではないか。先日もスパイサー報道官を差し置いて、自分が1時間以上もマスコミ取材を受けたのも、このような丁々発止のやり取りにこそ、自分の居場所を見出しているのではないだろうか。この光景を「ヴィンテージ・トランプ」とCNNのコメンテーターが評していたが、まさにその通りだろう。
 そして、そのようなスポットライトを浴びることが第一義になっており、実際には何か政策を実行させようという強い意志も、その責任感も有していないのではないだろうか。基本的にはバノンやらの指示通りにサインをしているだけのこと以上は、スター気分が味わえる遊説でもやっていたいのが本音であろう。それじゃなければ、遊説やる前に、仕事をしろよ!と言いたい。トランプは遊説以外にも、やたらにテレビを観ていて、自分が批判されたり、馬鹿にされたりするとすかさずツィッターで反撃をしてくる。本当、テレビを観ている暇があったら、もう少し、国際関係や、歴代の大統領が制した選挙区の数くらいグーグルしろよと言いたい(トランプは先日のマスコミ取材で、自分はレーガン以来の選挙区勝利数であると述べ、その後、ニューヨーク・タイムズの記事にオバマもクリントンもブッシュ父もトランプより多くの選挙区を制したと指摘され、その情報は誰かから伝え聞いたのだと弁明した)。
 まあ、今回の遊説が示唆することは、別にトランプはアメリカを偉大にしようとなどほとんど考えてなく、そのように演説で吠えて、大衆をアジテートするということだけをしたいということがほぼ明らかになった。と私は考えている。まあ、典型的なデマゴーグですな。

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