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ブラジルでトランプ大統領がもたらしている混乱を考察する [トランプのアメリカ]

ブラジルに来ている。ブラジル人はそれほどトランプ大統領のことを注目しているようには見えない気がする。これは、ブラジルの政治家は汚職だらけで、トランプのようにデタラメな人も多いので、それほど珍しく思われないのか、アメリカに関心があまりないからだろう。トランプごときでは、それほどショックは受けないのかもしれない。ただし、ブラジルは原爆を有していない。原発はない訳ではないが4基ぐらいしかない。そして、これまでほとんど戦争をしなかった国である(一度、アルゼンチンなどと組んで、パラグアイを攻めたことはある)。貿易等で他国に無理矢理、自分たちの価値観やシステムを押しつけるようなことはしない。南米で一国だけポルトガル語を母国語とするなど、とりあえず自分たちだけでやっていこうというような気楽な姿勢がある。つまり、ブラジルがこけてもそれほど他国には迷惑をかけない。

それはそれでマイナス面もあるかもしれないが、アメリカ合衆国との違いは、アメリカの大統領の場合は自由主義国のリーダーでもあることだ。その影響力は国内にとうてい、収まらない。というか、そういうシステムを構築してきた国こそがアメリカ合衆国なのである。それなのに、アメリカ人はその大統領に三流国のそれのような人を選んでしまった。その波紋の大きさをどのように捉えたらいいのだろうか。フリン米大統領補佐官が辞任した大きな理由は、ロシアに外交政策に関する機密情報を伝えたことである。その背景には、プーティン大統領がアメリカの大統領選挙にサイバー・アタックをしてトランプ大統領が選ばれるように影響を与えたということがある。これに関しては、相当、信憑性が高くなっているが、現行の混乱したアメリカの状況をみるだけで、プーティン達は大きな目的を達したといえるであろう。そして、その混乱した状況の中に日本が含まれているのは間違いない。

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