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リチャード・アシュクロフトのコンサートを観る [ロック音楽]

リチャード・アシュクロフトのコンサートをZepp東京で観る。もちろん、The Verve時代のBitter Sweet Symphonyを生で聞くというのが一番の理由である。しかし、実はそれ以外の曲も随分と楽しめ、流石の貫禄というか、リチャードのロックンローラーぶりに深く感銘を覚えた。驚いたのは、イメージではリチャード・アシュクロフトは神経質でクールな天才的キャラクターで、どちらかというと孤高のアーティストといったものだったのだが、コンサートではやたらくねくねと動きながら歌い、平気で自分のことを「リビング・レジェンド(生きた伝説)」と言うなど、どちらかというと軽いキャラのアンちゃんであったことだ。アンコール最後のBitter Sweet Symphonyのリフと言ってもよい、人類史に残るような素場らしい旋律を聴くにつれ、この名曲を本当にこいつが作ったのか、という錯覚さえ覚えたが、歌声はまさに私が何度も聞いたのと同じであった。それにしても、このようなアーティストを小さな箱で観られてしまう2016年という時代と東京という都市の凄まじさは、改めて過小評価されているような気がする。

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