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韓国岳に登る(百名山13座登頂) [日本百名山]

 韓国岳にチャレンジした。しかも一人である。これまで、一人登山をしたことはない。いや、高校生ぐらいの時やアメリカの山とかでたまにしたが、皆、簡単な登山というかハイキングである。百名山では一人登山は今回が初めてである。これは、人に付き合ってもらってスケジュールを調整して百名山を登っていると、とてもペース的に踏破できないことに気づいたからである。ということで、簡単な山は単独登山をしてしまおう、と決意したのである。
 ちょうど用事で宮崎に来たので、思い切って韓国岳にまで足をのばしたのである。宿泊したのは、霧島観光ホテルという団体客用の温泉ホテルだ。朝食オンリーでなんと6000円ちょっとだった。ビジネスホテルよりも安いくらいだ。温泉は馬鹿広くて、ちょっと嬉しかった。朝、目覚めると、なんと雨の音。本当なら食事が6時50分からなので、その時間に食べようと思っていたのだが、ネットで天気予報をみると、遅いほど雨雲はいなくなるとのこと。ということで、チェックアウトの時間である10時のちょっと前までホテルにいて、そこから移動することにする。朝食はお決まりのバイキング。まあ、全然美味しくないし、しかも、食事を取るテーブルが散らかりまくっていて汚く、とても食欲をそそらないけど、カロリー消費が激しい登山前にはバイキングは有り難い。頑張って、いろいろと食べる。
 チェックアウトすると雨は上がっていたが、霧が凄い。車で運転するのが恐いくらいの霧だ。登山口に着いたのは10時ちょうど。登山口の前に10台くらいが駐車できるスペースがあり、ここは早く来ないと駐まれないとガイドに書いてあったが、私以外だと一台しか駐まっていない。まあ、この濃霧だと、山頂からの展望が魅力の韓国岳に登る価値は激減するからな。とはいえ、雨が上がったこともあって、私はむしろチャレンジ精神がむくむくと首をもたげでした。ということで、濃霧の中を歩き始める。最初は道から続く、階段。これは硫黄山という霧島連山では最も新しい時期に爆発してできた火山だ。江戸時代に爆発した。とはいえ、霧で全体像は見えない。そこから、登山口を登っていく。瞬間、霧が晴れ、えびの高原が見えた。えびの高原は赤く染まったススキが、まるで鮮血がほとばしったかのような鮮烈な光景をつくりだしている。ちょっと感動的だ。さて、最初こそ緩やかな上り坂であったが、すぐに階段状の急坂が続くようになる。この急坂は結局、頂上まで続く。百名山に楽な山なし、とは私の格言だが、この韓国岳もこの言葉通りである。休みつつ、ゆっくりと登っていく。ゆっくりとしたペースで登れるのは一人登山のいいところかもしれない。途中、下山をしてくる中高年の女性2人組と行き交う。「1人で恐くないんですか?」と尋ねてくる。私は「恐いですよ」と答えたが、この程度の山を1人で登れなくては、とても百名山踏破などできる訳がない。ということで、ひたすらじわじわと高度を稼いでいく。
 五合目までは森の中。五合目からは尾根を登っていくので、本来であれば絶景なのだろうが、霧の中なのでほとんど景色は見られず。霧島というのは、そもそも名前からして霧だらけのところなのか、ということを知る。しかし、気分は爽快である。ただ坂は相変わらずきつく、ガレ場を登っていくような感じ。とはいえ、階段がほぼ設置されているので、急坂ではあるが辛くはない。
 1時間30分弱で、頂上に到着。ほとんど濃霧の中だったが、瞬間的に二回、霧が晴れた時があった。その瞬間、高千穂山を望むことができた。いやあ、なかなかの絶景だ。この二回の瞬間があったおかげで随分と報われた気分になる。2時間弱の登山であったが、ペットボトルは二本目に口をつけていた。やはり、上り坂は随分と水分を身体が欲する。
 11:45に山頂を発つ。帰りは下りだから楽ではあるが、斜面が急であるので膝に気をつけなくてはと注意しつつ、降りる。私は膝が弱いのである。硫黄山についたのが12:35分。コースタイムよりも時間はかかったが、百名山の一人登山を無事、完遂できてよかった。

 コースタイム:登山口(10:00)、一合目(10:14)、二合目(10:20)、三合目(10:29)、四合目(10:38)、五合目(10:48)、六合目(10:57)、七合目(11:03)、八合目(11:12)、九合目(11:19)、山頂(11:23) 下り 山頂(11:45) 登山口(12:35)

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(登山口)

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(エビのような色に染まったえびの高原)

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(硫黄山)

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(三合目付近の坂道。結構、きつい)

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(五合目付近)

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(瞬間的に霧が晴れ、高千穂岳が姿を現す)

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(瞬間的に霧が晴れ、多少、遠くが開ける)

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(山頂での記念撮影)
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