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サンフランシスコ・ジャイアンツが5年間で3度目のワールド・シリーズ優勝を果たす [スポーツ]

 2014年10月30日。日本ではソフトバンクが阪神を下して日本シリーズの優勝を決めたが、その数時間前、ジャイアンツがカンサス・シティ・ロイヤルズを下して、ワールド・シリーズを制した。ジャイアンツもロイヤルズもワイルド・カードからワールド・シリーズまで上り詰めた。ロイヤルズはワールド・シリーズまで無敗であった。アスレチックス、エンジェルス、オリオールズを無敗で下してきた。神懸かったような強さであった。一方のジャイアンツもパイレーツ、ナショナルス、カーディナルスを下してきたが、ナショナルス、カーディナルスには一敗している。そういう意味ではロイヤルズの方が勢いがあったともいえるが、ジャイアンツにはマディソン・バムガーナーという絶対的なエースがいた。彼の2014年のワールド・シリーズの防御率は0.43である。ちなみに、彼は3回ワールド・シリーズに出ているが、その防御率は0.25である。
 バムガーナーは第一試合に先発して7-1で勝利する。第五試合に先発して5-0で完封する。そして第七試合の5回表からリリーフして、1点も許さず最後まで投げきってセーブする。当然のMVPである。ワールド・シリーズでのパフォーマンスという観点からは、史上最高であろう。ワールド・シリーズで二勝して、20イニング投げて、防御率が0.50以下の投手は、バムガーナー以前では1965年のサンディ・コーファックスにまで遡らなくてはならない。50年以上前のような出来事である。神懸かりの強さをもったロイヤルズの進軍も、バムガーナーという壁を越えることはできなかった。それだけの絶対的な投手であったということか。
 それにしてもジャイアンツの最近の強さは尋常ではない。というか、シーズンでは決して強いわけではないのだが、10月に入ると急に強くなる。5年間で3度の優勝というのは、相当のものだ。そして、この3度の優勝はパブロ・サンダバル、バスター・ポージー、バムガーナーによって、そしてブルース・ボッチー監督のもとで勝ち取られた。
 一方で負けたとはいえ、ロイヤルズは敢闘した。第七試合にもつれこませた執念もそうだが、最後の試合も相当粘った。そのロイヤルズにしても、バムガーナーは打ち崩せなかったということである。日本シリーズが、ちょっとすっきりしない終わり方をしたのに対して、ワールド・シリーズは見応え十分のシリーズであった。

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