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小淵優子辞任の怪 [原発問題]

 小渕優子の辞任劇は不可解なことが多い。というか、私が理解できないだけかもしれないが、誰かに説明してもらいたい気分だ。まず、小渕優子は経産相になってから、ほとんど官僚のいいなりになって、再生エネルギー潰しを行い、原発再稼働へと邁進していた。安倍政権にとっても、小淵優子の閣僚入りはプラスであったと思う。私のような原発反対派でも、小渕を責めることは難しい。お嬢さんとして生来の愛されるべきキャラクターを有しているからだ。小淵を辞めさせるメリットが私には見当たらないのだ。
 さて、今回の件は明らかな公職選挙法違反ではあるが、昔からやっていたことである。したがって、この切り札はこれまでもいつでも使えた。それを、このタイミングで、しかも右翼雑誌であり自民党支持の週刊新潮がすっぱ抜いたことが不思議でならないのだ。
 小渕優子が経産相になってから、何か不都合なことをしたのであろうか。いや、むしろ再生エネルギー潰しをここまで臆面もなく実行するなど、官僚や電力業界、そして自民党にとっては極めていい子であったのではないだろうか。それとも、再生エネルギー潰しをしたので、もうお役ご免なのだろうか。
 後任は宮沢洋一だ。昨日(2014.10.21)の記者会見では、原発は再稼働!と威勢がよかった。そのくせ、福島には事故後一度も行っていない。福島に事故後、一度も行っていないというのも国会議員としては随分なものだが、さらに、行っていないのに「原発は再稼働」というのはあまりにも無責任というか、国民感情を逆撫でさせるものだなと思う。
 私は、東京に住んでいるからかもしれないが、福島には事件後、20回は行っていると思う。行くたびに、原発事故の悲惨さ、そのような事故に遭遇した人達の理不尽を思わざるをえない。ヒステリーだから原発に反対している訳では決してない。そこには正義がないから、反対しているのだ。原発には正義はない。そこにあるのは、金や権力への醜いまでの執着と、他人の痛みや悲しみを感じない、もしくは想像することさえしない自己中心的な血の通っていないような冷淡さである。私は自分がいい性格であるとも、優しいとも思わないが、目先の利益のためだけに原発をつくって、その周辺の人々や次世代へ、とてつもない負の遺産を押しつけようとは思わない。少なくとも、原発を代替する再生可能エネルギーの可能性を潰すような卑劣なことはしない。というか、再生可能エネルギーから手を引いて、将来の国際競争力を維持させなくて大丈夫なのだろうか。この点こそが、まさに日本のガラパゴス化を推進していると思うのだが。

タグ:小渕優子
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