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エル・モロ国定公園、エル・マルパイス国定公園を訪れる [地球探訪記]

アルバカーキーから二時間ちょっと西に40号を走ったところに、エル・マルパイス国定公園がある。そして、それからちょっと先に行くとエル・モロ国定公園がある。アメリカの国立公園フリークである私は、思い切ってそこまで足を伸ばすことにしたのである。さて、グランツという町で40号を降りるのだが、おあつらえ向きにビジター・センターがある。ちょっと情報や地図を入手するために、そこに寄ってみる。なかなかビジター・センターからの展望は素晴らしい。

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(ビジター・センターからの展望)

さて、しかしあまり人気のない場所なのか、ビジター・センターには私しかいなかった。ビジター・センターにはレンジャーが2名いる。私よりも年寄りのお爺さん2名だ。地図を入手するのと同時に、エル・マルパイス国定公園はどうやっていけばいいのか?と尋ねると目の前がそうだ、と答える。そうだったのか。道理でなかなか展望が美しい訳だ。とはいっても、ちょっと国定公園としては今ひとつかなと思わないでもない。

エル・モロ国定公園は大きな砂岩の塊の周辺だけを国定公園に指定した極めて面積的には小さな国定公園である。この巨大なる砂岩は、太古の昔から人々がここに落書きをしていた。1906年以降、この岩への落書きは禁止されているが、それまでのインディアンからスペイン入植者、そしてアメリカ人の落書きを博物館の展示のように見ることができる。そして1906年に、ここは国定公園に指定されるのだが、随分と古い国定公園である。

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(岩の下にあるプールが美しい)

とはいえ、この落書き、私はそんなに興味を惹かれなかった。それよりも、この砂岩は3キロぐらいで一周できるのだが、そこからは遙か彼方まで、ニューメキシコ州西部のランドスケープが展望できて、これはなかなか興味深かった。

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(エル・モロの上からの展望)

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(エル・モロの上からの展望)

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(サボテンの群落)

エル・モロ国定公園からの帰りにエル・マルパイス国定公園のナチュラル・ブリッジのところまで行く。高速道路から30キロちょっとで着く。エル・マルパイス国定公園は1987年に国定公園指定であるから新しい。このナチュラル・ブリッジは、なかなか大きく迫力がある。わざわざ来た甲斐があったな、と嬉しく思う。また、そこから高速道路に戻る途中に砂岩の絶壁があるのだが、ここからの展望は相当のものである。道が舗装されていないので車で行くのはちょっとだけ厄介だが、それでも行く価値があると思う。

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(ナチュラル・ブリッジ)

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(砂岩の絶壁からの絶景)

エル・モロ国定公園の年間訪問者は86万人、エル・マルパイス国定公園のそれは10万人。しかし、高速道路のアクセスのよさなどを考えると、エル・マルパイス国定公園の方にもっと人が訪れてもいいような印象も持つ。
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