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アメリカのファストフード店は貧困層の溜まり場である [地球探訪記]

空港に昼頃に行かなくてはならないので、サンフランシスコのダウンタウンで急いで朝食を取ろうとする。ネットを検索すると、すぐそばにフレンチ・トーストの美味しい店があるので、そこにするかと出かけるが、トランクを持って坂を上がるのに抵抗があったのと、ちょっと時間が気になったのでそのまま空港に行こうと気を変えて、パウエル駅へと行く。さて、パウエル駅の目の前にカールス・ジュニアのファストフード店がある。空港で食べると、お金もかかるし、ここでブレックファスト・ブリトーならどうにか食べられるし、何より安いからまあいいか、と入ることにする。さて、入って気がついたのは、もうホームレスのような人の溜まり場となっているということである。これは、バークレイのマクドナルドでもそうだが、貧しい人はファストフードというのはお決まりになっているような感がする。これは、ある意味でファストフードの公平性を示しているとも思われるが、まあ安くて、しかもお客を選ばない、さらには栄養価が高い、ということで、貧乏人の味方という位置づけになっているのかもしれない。私的企業が利益をひたすら追求することで、貧乏人の豊かさを向上させるという、ある意味でフィランソロフィックな現象が起きているのである。さらに、例えば、タイガー・ウッズのような億万長者でさえ、ファストフードが好物であったりするのであるから、格差社会において金持ちと貧乏人が共通して消費する数少ない商品であるような気がしてくる。

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さて、ブレックファスト・ブリトーは4種類ぐらいあったが「ビッグ・カウントリー」というのを注文する。これは、卵になんか、ハッシュド・ブラウンが入っているという壮絶な料理であった。とはいえ、ブリトーは何しろ、トーティラが食べられるのでどうにかそれほど不愉快にならずに食べることができる。トーティラで七難隠しているようなものか。まあ、しかし、こういう朝食を食べていると、自分が惨めな気分になることも確かだ。空腹は満たせても、ちょっと虚しい。もう少し、早くチェックアウトをすればよかったと後悔する。


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