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米兵の東電提訴。日本人は騙せても、外国人は騙せない。TPP悪くないかも・・ [原発問題]

東日本大震災の被災地支援活動に参加した米兵が、東京電力福島第一原子力発電所の事故について虚偽の説明を受けたために被ばくしたとして東電に損害賠償を求めて裁判を起こしている。当初の原告は8人だったが、今では26人となり、今後さらに増える見通しであるそうだ。請求額は現段階で1850億円。原告数は100人ぐらいに上る見込みもあるので、そうすると、7000億円くらいはいくかもしれない。訴状は、東電が当時、放射能漏れの事実を知りながら原告らに警告せず、実際の放射線量を知らせなかったと主張。また、日本政府も「すべて大丈夫だ、信用してほしい」「ただちに健康への危険はない」と言い続けたが、それはうそだったと非難している(参照元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130320-35029725-cnn-int)。

まあ、確かに東電は嘘ばかりついていたからな。そういう点では民主党政権もそうだ。アメリカという国は、勝てる見込みのある裁判であれば、どんどん裁判を仕掛けてくる。これは、弁護士が多すぎて、弁護士が自分達の仕事をつるくために頑張って弁護士の市場を拡張するからだ。TPPに関しては、私は農業保護という点では、別にそれほど意味があるとは思っていない。競争力のある農家は潰れ、競争力のない農家が淘汰されているからだ。税金を使ってまで高齢で跡継ぎのいない農家を守る必然性があるのか。私は疑問に思っている。一方で、保険業界や弁護士の仕事を開放することには危機意識を持っている。まあ、弁護士に関しては日本語も出来ないのに市場が拡張する訳はないので、ウォルマートのようにルールを変えても、自分達は何も得られずに、イオンに漁夫の利を取られるような事態になるだけかもしれないが、保険業界はちょっと心配だ。特に医療保険に入り込まれると、現在の公平な保険システムが崩壊し、マイケル・ムアーのドキュメンタリー『シッコ』のような状況に日本がなってしまう可能性があるからだ。

しかし、東電の無責任な行動が許され、自民党の出鱈目政権が幅を効かせているような状況だとTPPの導入もやむを得ないかもしれない。というか、TPPは日本国という自立性を喪失することを私は危惧していたのだが、そのような自立性が結局、第二次世界大戦を起こし、また原発問題の責任をもうやむやにしてしまうような事態につながっているのであれば、もうTPPに入った方がまだベターかもしれない。とはいえ、現在、アメリカにいてこれを書いているのだが、アメリカが日本よりましだと思わなくてはいけないほど、自分が日本に失望するとは原発事故の前までは思いもよらなかった。
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