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キノコからセシウムが出て驚く福島県農林水産部は、チェルノブイルのことを少しぐらい勉強しておけ! [原発問題]

9月3日の毎日新聞から引用

「福島県は3日、野生キノコの検査で、棚倉町のチチタケから1キロ当たり2万8000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。国の暫定規制値(同500ベクレル)を上回り、キノコのセシウム濃度としては過去最大。県はチチタケのほか、同町内の野生のマツタケやホウキタケなどについて、採取と販売自粛を関係団体に要請した。
 3日に同町北山本の山林で採取した。周辺の環境放射線量は毎時0.3マイクロシーベルトと比較的低く、隣接する塙町で採取したチチタケも109ベクレルにとどまっている。県農林水産部は「どうしてこれほど高い値が出たのか分からない。これから野生キノコのシーズンだが、県の検査結果が出るまでむやみに採取しないでほしい」と呼びかけている。」

キノコがセシウムを多く蓄積するなんて、チェルノブイリの常識。なんで、チェルノブイリという貴重な前例があるのに、福島県はしっかりと調査しないのだ。「どうしてこれほど高い値が出たのか分からない」なんて寝言を言わないでほしい。それで行政がよく務まるというか、なんで、原発事故をこんなに過小評価できるのだろうか。こんなの驚くことじゃあ、まったくない。常識だし、ニュース・ヴァリューもない。チェルノブイリでは分からなかったお茶の葉にセシウムが蓄積されたことなどは発見だが、キノコ、ベリー類なんて常識もいいところ。クイズ番組だったら、最初の10点問題だ。

私はこの事実に驚いた福島県農林水産部の脳天気さに、腰を抜かすほど驚いたよ。ドイツのバイエルン州は未だにチェルノブイリの影響でキノコにセシウムが残っていて食べられないのだよ。私もフクシマ原発事故以来、日本ではキノコをほとんど食べていない。原発の事故が起きるということは、キノコやベリー類(苺を含む)が食べられないということだ。何を今更驚いているんだろう。

とはいえ、塙町で採取したチチタケが109ベクレルというのが結構、興味深く、ある条件が揃わないと蓄積しないということもあるのかもしれない。とはいえ、キノコとセシウムの関連性はチェルノブイリでの研究成果も相当あると思われる。福島県関係者は、チェルノブイリ詣でをして、被災地の先行事例をもっと真剣に調べるべきであろう。
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