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大台ヶ原(日本百名山14座登頂) [日本百名山]

 大台ヶ原に行く。前日は強風とともに雨が吹いていたのだが、朝になると雲一つない晴天となっていた。午前中は西大台を訪れ、そして午後に東大台に行く。東大台は、まず百名山である最高峰の日出カ岳を目指す。日出カ岳までは、舗装された非常に歩きやすい道が整備されている。さて、日出カ岳を上る前に、正木峠というところを通る。ここからは、太平洋が展望できるのだが、素場らしい絶景である。こんなに素場らしい山と海とから成る絶景は、ブラジルのパラナ州の大西洋海岸山脈ぐらいしか浮かばない。大分のワルサ山周辺からみる佐伯湾周辺も素場らしいが、高さという点でここが遙かに凌ぐと思われる。
 正木峠の絶景に感動したが、標高1695メートルの日出カ岳からの360度の展望はさらに素場らしかった。ただ、残念ながら山頂には「百名山」の看板がない。これは、百名山ファンにとっては落胆させられる。「日出カ岳」の三角点を記念に撮影する。さて、日出カ岳だけ上って降りるのはもったいない、ということで大蛇嵓まで尾根道を辿っていく。この尾根道からは熊野灘の美しいリアス式海岸が展望でき、とても気持ちがよい。紀伊半島がこんなにも美しいランドスケープを有していたことは知らなかった。ただし、西大台と違い、東大台は台風と鹿によって生態系が乱れ、熊笹が地面を蔽っている。これは、苔の森を主体とする西大台とは大きな違いだが、50年ほど前までは東大台も西大台と同じような植生であったそうだと知って、大いに驚く。生態系の勉強をするにも、極めてうってつけの場所である。大蛇嵓は、噂に違わぬ断崖絶壁の絶景を楽しめる。特に右手側にみえる中の滝(落差245メートル)は迫力があって感動的である。大いに満足して帰路につく。帰路はシオカラ谷は、今はそれほど見所はない、とビジターセンターの人にアドバイスを受けたので、尾鷲辻を通る最短ルートで入り口にまで戻る。コース自体は難しくなく、また歩道もしっかりと整備されていたのと、一回りして3時間ちょっとと子供連れでも行けるコースだと思う。ただ、我々は幸い天気に恵まれたので、とても有意義な素場らしい体験ができたが、雨が多い地域なので、その素晴らしさはお天気具合で変わるかなとも思ったりもする。

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(日出カ岳から紀伊山脈の方を展望する)

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(大蛇嵓から中の滝を展望する)

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(大蛇嵓の断崖絶壁)

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(尾根道から熊野灘を展望する。写真ではその美しさを捉えられていないのが残念)
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