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ドイツの銀行口座が開設できない [ドイツ便り]

ドイツの銀行口座を開設しようと思い、市民向け銀行のシュパルカッセに連絡すると、12月8日にアポを1月16日に取ってくれた。それより早くは無理だ、というので口座開設に一ヶ月以上もかかるのはどうかな、とも思ったが、とりあえずアポの日まで待っていた。そして、アポの前日にメイルで予約の確認をしようとしたら、「メイル・アドレスは無効」みたいな返事が来て、嫌な予感がしたがとりあえず予約の時間に銀行に行った。
 すると、担当者はもう当行にはいない、とけんもほろろに言われる。「いやいやいや、おかしいでしょう、連絡も無しで」と食い下がると、じゃあ、私が対応すると言っておばさんが対応してくれた。さて、しかし「ビザを出せ」と言われたので、「いや、ビザは申請しているのだけどまだ出ていない」と言うと、「それじゃあ、ダメだね」とのこと。ビザはもう11月に申請していて、本来ならもう発行されている筈なんだけど、といって申請して、それを当局が受け取ったメイルを見せても「ダメ」の一押し。
 そこでだんだん、私も腹が立ってきて、「銀行は経済にとって血液のようなものだろう。血液が巡らなかったら、誰が酸素を運ぶんだ。俺が酸素だ」と言ったら、相手はポカンとしていた。そこで、「そもそも一ヶ月もアポが取れずに、そのアポがキャンセルされたのに連絡しないのはおかしいだろう」とダメ出しをしていた。しかし、おばさんは、だんまりを決め込んだので、そのまま席を立った。
 ちなみに、その後、ビザを受け取る日が決まったので当局から連絡が来たが、その際、発行料は銀行口座からの引き落とししか認めない、という注意事項が書かれていた。いや、本当にドイツあるあるだが、もう発狂しそうになる。しょうがないので、オンライン銀行のN26で口座をつくろうとしたが、これも滞在許可証がないとダメと言われる。ネットの情報とも違うな。いや、やってられないなとも思うが、キレたら負けなので我慢、我慢。とはいえ、私は日本の銀行からドイツの家賃とかを海外送金でできるからいいけど、そういうのが出来ない学生とかは本当、堪らないだろう。というか、生きていくのに弊害が生じるぐらいの問題だと思う。

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ミュンヘンの東にある二大都市再開発地区を視察する [都市デザイン]

ミュンヘンを探訪した。ミュンヘンで西部地区に展開する二大再開発地区を見学した。一つはテレジエンヘーエの西にある再開発で、もう一つはパケット・ポスト・アリアル地区にある再開発である。テレジエンヘーエの西にある再開発は、トレード・フェアが1998年までに開催されていた地区で、それが1998年に都市の東のリーム地区に移転した後にできた新たな土地にオフィス・商業・住居(1400戸数)のミックスド・ユースの都市空間をつくるものである。ドイツ交通博物館とその分館もこの地区に2003年、2006年に開業した。その規模は47ヘクタールだから巨大だ。しかし、ちょっと歩いただけだと空間のつくりは丁寧だなとは思ったが、その個性のようなものは感じられなかった。敢えて、個性をつくらないようにしているのかもしれないが。

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もう一つのパケット・ポスト・アリアル地区は、現在、まさに再開発が進展中で、目玉は巨大なホールのリノベーションとヘルツォーク&ド・ムーロンの二棟の高層ビルである。この高層ビルは110メートルの高さである。ミュンヘンの市街地はこれまで聖母教会の高さ(99メートル)を越える建物を建設してはいけない条例があったが、この条例は改変されたのであろうか。気になる。ちなみに、この条例があるので、99メートルを越える高さのBMWの本社ビルは市街地外に建てられている。まだ、ここは巨大なホールとそれを取り巻くような広大な駐車場という状況で、その将来像は想像もできないような状況ではあるが、中央駅の東の回廊は大きくその土地の性格が変わっていっている。

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レンググリースというスキー場に行く [地球探訪記]

雪が降った後、あまりにも天気がいいので、思い切ってスキーに行く。ベルリンからだとドイツのまともなスキー場へは7時間ぐらいかかるのでミュンヘンで二泊をして、その中日にミュンヘンから日帰りで行けるスキー場に行くことにした。といっても候補はガルミッシュパルテンキルヘンとレンググリースしかない。ガルミッシュパルテンキルヘンは既に行ったのでレンググリースに行くことにした。レンググリースにはミュンヘンから1時間ちょっとで行くことができる。このスキー場は鉄道駅からリフト乗り場まで無料バスが走っているのは事前にチェック済みである。さて、最初にスキー板を借りなくては、ということでレンタル・スキー屋に入る。結構、混んでいて、まあまあ待たされたが、どうにか板を借りることができる。ちなみに靴は持参している。あと、実はスキーウェアのパンツを持ってきたと思っていたら、なんと上だったので、スキーウェアも借りようと思っていたが、ここでは借りることができなかった。ガルミッシュパルテンキルヘンでは借りられたので、規模が小さいスキー場はそういうサービスはしてないということだろう。しょうがないのでジーンズで滑ることにした。しかし、傍からみたらスキーを分からない東洋人のアホがジーンズで滑っている、というように思われたであろう。レンググリースは、標高差1012メートル、最高地点1712メートル、リフト数15、延長距離31kmという、なかなかの規模のスキー場である。ただ、ゴンドラで山の上まで一挙に上るのだが、これは40分以上待った。リフト・チケットを買うのにも15分ぐらいかかったので、上まで行くのに1時間ぐらいかかったことになる。日本のスキー場では今ではまずないような混雑である。さすが、雪が降った後の晴天日なので、皆もスキーに来ているのであろう。
ドイツのスキー場は初級、中級、上級と3つにゲレンデが分類されていて、レンググリースは上級のコースもあるのだが、なんか中級と上級の差がよく分からない。あと、新雪的な感じのところもあり、アイスバーンのところがあったりはしたが、コンディションは全般的によかった。まあ、ジーンズというのが残念であったが。上に行くとアルプスが見え、なかなか感動するが、先月末に行ったツークシュピッツェに比べると見劣りする。ただ、スキー場の景観は相当、よく、穴場的なスキー場としては優れていると思われる。いや、これだけ混んでいれば穴場とはとても言えないのかもしれないが。
 一応、ほぼコースの大方を滑った後、遅い昼食を取って、ビールを呑んでまたスキー場に戻ったら、身体が寒くて動かないのに加えて、ちょっと酔いが入ったこともあり、こりゃ不味いなと思ってそのままロープウェイの頂上から下山し、スキー板を返してミュンヘンに戻った。ジーンズだと身体の動きも悪くなるのと、何しろ寒いので、これ以上滑ると転倒するかもしれないと思ったからである。
昼食を取っていた時、地元のおっちゃん4名と相席になったのだが、社交的なおっちゃん達で結構、いじられた。いきなり、「お前はスキーマンか」と聞かれて、スキーマンって何か分からなかったが、とりあえず「そうですね」と言っておいた。まあ、ベルリンから一人で、とことことこんな場所までスキーに来る酔狂人は、スキーマンじゃない、とは言えないかもしれない。例え、ヘタレスキーヤーであっても。また、ミュンヘン、札幌とか言ってきて、Yukio Kasayaとか言っていた。そういえばミュンヘン・オリンピックの年に札幌・オリンピックを開催したのだな。最初は何を言っているか分からなかったが、「カサヤのこと」と言ったら嬉しそうに頷いていた。ちなみに、この会話は4人のうち一人だけ英語がそこそこしゃべれたので、彼を通訳で会話をした。あと小林とかも、言っていた。ベルリンと違って、ミュンヘンの周辺は、人が社交的で愛想がよい。このレストランは私が注文した麦酒がなかなか来なかったのだが、おじさん達が、しっかりと彼のを持ってこい、と言ってくれたらすぐ来た。
まあ、初老の男性が一人でスキーに行くというのも随分と寂しいことだよな、と思ったりしていた自分もいたが、実際、行ったらいろんな意味で楽しかった。ジーンズじゃなければ、もっとゲレンデも楽しめただろうに。

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【ドイツ・アルプスはアルプスの北縁に位置する】

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【北はドイツの平原がずっと続くのが分かる】
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ドイツのスキー場 [ドイツ便り]

ドイツはスキー場がそれほど充実していないような気がする。とはいえ、アルプス山脈にちょびっと国土はかかっているので、検索をしてみた。検索条件は滑走距離が20キロメートルである。そして最高地点の標高が1500メートル、標高差700メートル以上にした。そうすると、全ドイツでこれらの条件を満たすスキー場は次の通りであることが判明した。すべてバイエルン州にある。
1) Reit im Winkel 標高差1120メートル、最高地点1860メートル、リフト数14、滑走距離42km
2) Oberstdorf 標高差1047メートル、最高地点1967メートル、リフト数14、滑走距離34km
3) Garmisch-Classic 標高差1310メートル、最高地点2050メートル、リフト数18、滑走距離40km
4) Sudelfeld 標高差712メートル、最高地点1563メートル、リフト数13、滑走距離31km
5) Brauneck 標高差1012メートル、最高地点1712メートル、リフト数15、滑走距離31km
6) Zugspitze 標高差720メートル、最高地点2720メートル、リフト数10、滑走距離20km

このように捉えると、標高地点が圧倒的に高いZugspitzeが傑出して素晴らしく、それに次ぐのはGarmisch-Classic であることが分かる。この二つには既に滑ったことがあるので、あと行くべきところはReit Im WinkelとOberstdorfかなと思うが、これらは交通の便が悪い。Reit Im Winkelはそもそも鉄道駅が近くにないのでバスで行かなくてはならない。Oberstdorfは鉄道でも行けるが、ミュンヘンからでも2時間30分以上かかり、その間にビジネス・ホテルがあるようなサイズの都市もほとんどない。そう考えると、Brauneckは鉄道にミュンヘンから1時間ちょっとでいけるので勝手がいい。
ちなみに日本のスキー場の標高差はトップがかぐらで1225メートル。1000メートル以上あるのは5つしかない。うむ、あと滑走距離だと最高が野沢温泉の10km、私が好きな白馬八方でも8kmしかない。それと標高を考えると、もしかしてドイツのスキー場の方が日本のスキー場より、全然、優れている?というか、Zugspitzeの滑走距離20kmって本当かな。

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8歳で英検一級に合格した男子についてちょっと考える [英語関連]

8歳7ヶ月で英検一級に小学校三年生の男子が合格したという記事を朝日新聞で読んだ(https://digital.asahi.com/articles/ASS1B3VL4S14UTIL00C.html?pn=7&unlock=1#continuehere)。正直な感想は、なんか無駄なことにエネルギーを使っているな、というものであるが、一方で、あることに情熱を持って取り組むことはとてもいいことなので、そういう意味では特にケチをつけるようなことでもないと思っている。
 さて、小さいうちに外国語を習得するというのは意味があると思う。特に人は言語で思考するので、日本語以外での思考体系を持てるというのは、その後の人生で非常に有用だなと思う。そして、それは若い時の方が有利であるのは確かだと思う。ただ、それを英検一級という試験合格を目標にして取り組むのは、それほど感心しない。もっと、子どもの世界観を広げる英語の本や、子どもが観ると情操教育に適当な映画(例えばSound of Musicとか)を観たりすることを積極的にすればいいのにと思う。なぜなら英検一級はその問題文が難しく、出てくる単語も相当、難しいからである。小学校三年生が読むような文章ではない。日本語に訳したあとの日本語でだって結構、読解が難しい。まあ、難しい単語を早いうちに覚えることが悪いとは言わないが、それは大学受験に必要な漢字を小学校三年生が一生懸命に覚えるようなことだと思う。例えば、最近の英検一級の過去問を見てみよう。

He was writing in the wake of World War I, and he believed that overemphasis on rational thought and misplaced trust in science – hallmarks of highly industrialized and technologically advanced societies – had ultimately led the world into a horribly destructive conflict. By unlocking the power of the subconscious mind, Breton argued, humanity could throw off the shackles that bound it to the modern political, economic, and social systems at the root of society’s ills.

この文章はアンドレ・ブレトンがレオン・トロッツキーやフロイド等に影響を及ぼしたことを書いたものだが、なんか内容は難しい。小学校三年生が理解する必要がないような内容に思えるのは私だけだろうか?フロイドやトロッツキーとかを理解している小学校三年生って、個人的にはちょっと不気味である。もちろん、理解しなくても問題を解けるかもしれないが、そういう試験を受けることってどうなんだろう、と思わなくもない。

まあ、しかし合格できたし、新聞記事からだと父親が前のめりのような印象を受けたりはするが、本人もやる気を出して勉強していたそうなので、それはそれで特に失うものはないと思うし、悪いとまでは言わない。しかし、気になるのは、このような記事を読んで、それで大してやる気のない子どもをけしかける親が出てくることだ。なんか、ある目標を達成するのは若ければ若いほどよいみたいな傾向もあったりするが、別に英検一級を8歳で取得しても、それは小学校三年生の漢字博士みたいなものだ。いや、それはそれで立派かもしれないが、その程度のことである。まだ漢字博士の方が、英検一級のような小難しい文章を読ませないだけ、子どもの目標としては適当だと思う。というか、将棋とか囲碁とか楽器の習得とかに脳味噌のエネルギーを使った方がいいと思うのだけど。

ただ、この子が英語脳をうまく使って、他の言語も積極的に勉強したり、将来、言語学者になりたいと思ったりすると、これは一つ、飛躍するうえでの大きな転機となる可能性はあるかもしれない。しかし、そのようなキャリアパスは一般的ではないし、くれぐれもこのような記事を読んでアホな親が、大して英語に関心のない子どもに英語の勉強をさせるようなことをしないようにして欲しいものである。この子も合格したからよかったが、一度は不合格になっている。文章の内容とかを考えたら、小学校三年生は不合格する方が普通である。普通であることが証明されただけなのに、不合格という烙印を押されるのは、子どもにとって全然、プラスにならない。合格したいという意思もないのに、普通の子どもを「異常」にさせるために特訓するような愚行は本当、慎んでもらえると子どものためになると思う。

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ハンブルク・フィルハーモニー・オーケストラの観客と演奏者の東アジア系割合 [グローバルな問題]

ハンブルク・フィルハーモニー・オーケストラを観に行く。オーケストラというよりかは、エルプフィルハーモニーのコンサート・大ホールを観たかったからだが、入るために86ユーロという大枚を払って行った。さて、大ホールは期待したよりも遥かに素晴らしく、それはとてもよかった。観客はほとんどがドイツ人と思しき白人であり、ハンブルクに多く住むトルコ人や日本人を含むアジア系もほとんど見られなかった。黒人も見当たらなかった。年齢的には若いというよりかは、中年以上が多く、カップルというよりかは同姓で来ているグループが多かったのが興味深かった。
 しかし、オーケストラはもっと多様性に富んでいて、コンサート・マスターは中国系アメリカ人であった。風貌からはもしかしたら日本人かなと思ったのだが、中国系の男性であった。45人のバイオリニストの中には日本人は3名いた。東アジア系も3名ほどいる。15人のヴィオラニスとのうち日本人は1名、東アジア系は2名。13人のチェロイストの中には日系人(ベルリン生まれ)は1名、東アジア系は1名。コントラバス・プレイヤーは10人のうちゼロ。フルート・プレイヤーは5人のうちゼロ。オーボエ・プレイヤーは6人のうちゼロ。クラリネット・プレイヤーは6人のうちゼロ。ファゴット・プレイヤーは6人のうち1人が東アジア系。19人のホルン・トランペット系のプレイヤーもゼロ。あと、7名のパーカッション系のプレイヤーはゼロ。ということで、ほぼ弦楽器に集中しているが、132中5名が日本人、それを除いた東アジア系は7名。1割弱が東アジア系である。なかなか興味深い。

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能登半島地震の初動対応遅れから日本社会を蝕む「対応力の無さ」を考察する [サステイナブルな問題]

朝日新聞の記事に能登半島地震の初動は「人災」であると指摘した防災計画第一人者の室崎教授のコメントが掲載されていた。たいへん勉強になる指摘が為されていたのだが、個人的に特に気になったのは「先を読んで、刻々と変わる状況に的確に対応できていないこと」という点である。「現場のニーズを把握し、吸い上げてすぐ決定していくことができていない」ということだ。せっかく立派な防災計画を、お金(税金)をかけてつくっているにも関わらず、それをマネジメントできない。
 現在でも関連死が増えている状況では、とにかく、現場で起きていることに対するニーズを迅速にすくい上げ、すぐに判断して的確に差配できる体制を構築しなくてはならないような状況なので、ここで振り返って問題点を指摘するような段階ではないのだろうが、これは現況の日本の公務員の劣化とも関係しているようにも思えるのである。今回、地理的な要因や交通渋滞があるので、「ボランティアはまだ行かないで」と最初から強く国も県も自治体も伝えたが、これはボランティアのプラスの側面を捉えず、マイナスの側面ばかりを意識したからであろう。ボランティアは邪魔なので、我々に任せろ、というような意識がなくては、このような発言はできない。そして、その結果、圧倒的なマンパワー不足と専門的なノウハウの不足で、救えた命を失い、失いつつある。これは、もう国や県、そして自治体のマネジメント・ミスで責任が問われるような問題かと思う。
私は政策学部に所属しているので公務員になりたがる学生が多いのだが、この「現場のニーズを把握し、吸い上げてすぐ決定していくことができていない」タイプの学生が多く公務員になりたがる。ゼミの時間とかで地震が起きたら、一番頼りにしたくないような学生が公務員になりたがる。私も実は、そういう学生は民間より公務員にでもなるしかないかな、と特に反対もしない。つまり、責任を回避し、それだけど給料はもらえる仕事として公務員を選んでいる学生が多いのだ。
 ただ、ギリシャの経済危機の背景に公務員の国民に占める割合の高さがあったように、公務員が多いと国は滅びの道を歩む。ましてや、責任も取りたくなくてその仕事に就いた人が、このような災害の事態でそもそも上手く対応できる筈もないのだ。ちょっと地方分権をさらに進めて、公務員の責任をより明確に、見える形にするなどの対応をしないと、日本の将来は本当、危ないんじゃないだろうか。能登半島地震の背景には、「現場のニーズを把握し、吸い上げてすぐ決定していくことができていない」公務員システムというのが厳然として存在していると考えられる。迅速な変革が必要なのではないだろうか。

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エルベタワーの頓挫 [都市デザイン]

ハンブルクの都市再開発プロジェクトであり、ヨーロッパ最大の都市開発プロジェクトでもある「ハーフェン・シティ」の最後のプロジェクトはエルベタワーという標高233メートルの超高層ビルの建設であった。ドイツは超高層ビルどころか、高層ビルでさえ嫌うので、このプロジェクトの完成は空間的だけでなく時間的にもランドマークとなるようなプロジェクトであった。その工事は2021年に開始され、2025年に完成する予定であった。現在、100メートルぐらいのところまで工事が進捗したが、工事が中止になってしまった。これは、シグナ・プライム・エレクションという投資会社が支払期限に支払いを払えていないからだ。現時点(2024.01.15)でも問題は解決できていない。
 工事費は10億ユーロ。シグナ・プライム・エレクションはチロルの富豪ルネ・ベンコが所有している。ルネ・ベンコはドイツのデパート・チェーン、カール・シュタットやマンハッタンのクライスラー・ビルディングを所有している。
 さてさて、21世紀とともに始まったハンブルクのハーフェン・シティの都市再開発事業はその優れたデザイン、よく練られた事業計画など、ドイツの都市計画の秀逸さを見事に物語るプロジェクトであるが、最後の最後で雲行きが怪しくなっている。まあ、いつかは完成するだろうが、絶好調都市ハンブルクがハーフェン・シティのゴール直前で躓いてしまったという感じである。

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ハンブルク・アルトナ駅 [都市デザイン]

ハンブルクにアルトナ区がある。ハンブルクの観光地であるフィッシュ・マーケットはアルトナ区にある。また、ハンブルクの高級住宅地であるブランケネーゼもここアルトナ区に含まれる。人口は27万人である。このアルトナ区にはアルトナ駅というターミナル駅がある。なぜ、同じハンブルク市内に二つのターミナル駅があるのか。これは1640年から1864年までアルトナ区はデンマークの領土であり、アルトナ駅は1844年につくられたからである。ただ、この時のアルトナ駅は現在の駅の南300メートルのところにつくられていた。元の駅はアルトナの区役所として使われている。
 ドイツの領土になってから、すぐに中央駅との接続線が開通し、ここからベルリンなどにもいけるようになる。さらに1867年にはブランケネーゼ線(現在の1号線)も開通する。1898年にアルトナ駅は現在の場所に移動する。第二次世界大戦にオリジナルの駅舎は破壊されたが、その後、建て替えられた。これは、その後、一部の路線を地下化する際に建て替えられて、現在は存在しなし。現在の駅舎は1979年につくられたコンクリートのつまらない建物になってしまっている。
 このアルトナ駅だが、このターミナル駅機能をなくして、一駅北にあるディーブシュタイヒ駅中心に新たにターミナル駅をつくろうという計画がある。ドイツ鉄道が2014年に発表した。
この計画によって都市構造が大きく変わる。そして、現在の工業地区・商業地区であるディーブシュタイヒ駅周辺の土地利用も大きく変化させることになるであろう。その規模は75ヘクタールと相当大きい。これによって、ハンブルク市が慢性的に不足している住宅問題が多少は緩和されるのと、人口密度の高度化も期待できる。
そのため、ハンブルク市議会は新駅の周辺の調査を実施し、ここに商業と住宅がうまく調和して共存できるような都市づくりを目指すことにした。この計画は2021年に完成している。それと同時に、駅からそれほど離れていないところにホルステン・ビールの製造工場があったのだが、これが市の南のハーブルクに移転することで空き地となるために、ここも新しいミックスド・ユースの住宅地区をつくる計画が策定された。
 というように、ハンブルク・アルトナ駅周辺は今後、大きく変貌していくこととなる。20年後には同駅は特急列車も止まらない、というか走ることもない、ただの繁華街の駅というような形になるであろう。
 
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【現在のアルトナ駅(左側)】

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【昔のアルトナ駅。今は区役所】
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ブランケネーゼというハンブルクの高級住宅地を訪れる [地球探訪記]

ハンブルクはドイツでも特別に豊かな都市として知られる。しかし、中央駅や運河街、レーパーバウンなどを歩いていてもよく分からない。多少、バーバンク周辺の北部の住宅街などを歩くと、それなりに瀟洒で落ち着いていていい雰囲気だな、と思ったりはするが、高級住宅地としての迫力のようなものはあまり感じられない。ドイツの経済を牽引している都市としては、そんなにパッとしないのである。ということで、ちょっと調べてみたら、どうもハンブルクの高級住宅地はエルベ川の下流にあるらしいということが分かった。その中でもブランケネーゼという住宅地がその代名詞的な場所であることが分かったので、そこを早速訪れることにした。
 アルトナ駅からS1号線に乗車して、5駅ほど乗ったところにブランケネーゼ駅はある。駅を降りてすぐ、そこが相当の質の高い住宅地であることが分かる。まず、店舗が小洒落ている。そして、車道が狭い。歩道もしっかりと整備されている。何より、街路樹がしっかりと植えられていて、ちょっと森の中の住宅地といった雰囲気である。
 ブランケネーゼはエルベ川の河岸段丘に開発された住宅地だが、エルベ川に向かって、その丘に立つ家々は絵のようにお洒落である。そして、丘から川へと繋ぐ車道がほとんどなく、階段の歩道で繋がれている。この歩道がまたいい感じで、丘から住宅の間に見え隠れするエルベ川が美しい。階段の数は合計で5000段近くもあるそうだ。1月で雨が降ったり止んだりするような肌寒い天気の日曜日であったのだが、多くの地元からと思しき観光客が行き来していた。
 ハンブルグ一の高級住宅地ということであるが、自動車じゃアクセス出来ない家が多い。その乗用車保有率を調べたら古いデータ(2006)ではあるが、人口当たり0.486台であった。これは実はハンブルクの数字より高い(0.406)。これは2011年の数字だ。最初はブランケネーゼの数字は結構、低いなと思ったのだが、こんなに不便でもハンブルクの平均より高いぐらいなんだ。というか、ハンブルクの数字はなかなか低い。ちなみにドイツの平均は2021年だと0.58ぐらいだが2011年だと0.52。さらに日本の数字だが、日本は0.49(2021年の数字)。ただ、日本はドイツより地域差が大きく、最高は新潟の0.71。
話が横に逸れてしまったが、ベルリンでは同市きっての低所得者層が住む地域で団地住まいをしているので、ドイツの住宅地は汚いなあ、といった印象を持っていたのだが、ブランケネーゼを訪れ、ドイツにも美しい住宅地が多くあることを思い出した。こういう街を訪れると、ドイツのまちづくりは上手いよな、と感心する。ベルリンではなかなか、こういう気持ちになれないのでわざわざ訪れてよかった。

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【住宅地の丘からはエルベ川が望める】

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【住宅の間から見えるエルベ川は美しい】

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【小道と階段がこの住宅地を特別なものとしている】

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【エルベ川から丘の住宅地を望む】

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【丘は歩道でしかアクセスできず、自宅の敷地に駐車場が設置できる家は極めて少数である】
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映画『ノー・タイム・トゥ・ダイ』 [映画批評]

アナ・デ・アルマスを観たいという不純な動機で、この映画をアマゾン・プライムで観た。この映画のアナ・デ・アルマスは相当、恰好よくてボンド・ガール的な魅力に溢れていたが、残念ながらワンシーンで出番がなくなった。これは残念。ただ、映画自体は結構、楽しめた。ダニエル・クレイグのボンドは渋くて恰好いいが、人間味があり、それが個人的には気になる。最後のシーンもこれまでのボンドではあり得ない展開かな、と思ったりもする。ただ、007はただの番号だ、という台詞が何回か出てくるのは、しっかりと続編をつくる際に矛盾させないための布石なのであろう。
あと、これは映画とは関係ない話になってしまうが、アナ・デ・アルマスは非常に魅力的であったが、一方でボンドの恋人のレア・セドゥにはまったく女性的な魅力を感じなかった。いや、あくまでも好みの問題なのだろうが、むしろフランス人はこういう女性が魅力あることになっているのか、と文化の違いに驚いたぐらいである。そういえば、ソフィア・マルソーも全然、好みじゃなかったな。と、ふと思ったのだが、フランス人女優で個人的に贔屓している俳優が個人的にいるのか?若い頃のエマニュエル・ベアールは凄い美貌だな、と思ったことはある。アメリのオドリー・トトゥも映画での演技はとてもチャーミングだなと思ったことはある。しかし、それぐらいかもしれない。ブリジット・バルドーとかも、それほど魅力は分からない。まあ、本当にどうでもいいことだが、この映画で個人的にはここはとても気になった。



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映画『砂の器』 [映画批評]

松本清張の原作を野村芳太郎が監督をして映像化した作品。1974年製作。幾つかの見所がある。ストーリー的には方言が問題解決の糸口を提供したこと、ハンセン病をテーマとしたこと、どんな善人でも入ってはいけない親子の情の絆の一線があること、戸籍は戦後のどさくさではでっち上げられること、などだ。映画的には、なんといっても父と息子との回想シーンであろう。その演技力の凄味は言葉では表現できない。映画の圧倒的な力を思い知らされるようなシーンである。そして、これに絡むテーマ曲が素晴らしい。作曲も素晴らしいが音楽監督の力も凄いものがある。あと、個人的には1970年代の日本の風景をいろいろと見られるのはとても興味深い。改めてちょっと前までの日本の風土の美しさには息を呑む。いつから、こんな汚い景観になってしまったのだろうか。

 

<あの頃映画> 砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]

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タグ:『砂の器』
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ベルリンの人達は満員電車に乗らないでやり過ごす [ドイツ便り]

ドイツ鉄道がストライキをしている。つい最近もストライキをしていたので、本当、ストライキが好きだな、と思う。ベルリンでは地下鉄や郊外鉄道はベルリン市が運営しているので、それらは走っている。私は通勤先の大学までは地下鉄で通っているので、ストライキの影響はない。と、いいたいところだが余波は受けている。というのは、地下鉄が混むからだ。東京のラッシュアワーとまではいかないが、山手線ぐらいの混み具合である。
さて、比較的混んだ地下鉄がホームに入ってきた。日本だったら押して入る。しかし、ここはドイツ だ。どうしようかな、と思っていたらホームで列車を待っている客は誰も乗らない。私も特に急いでいる訳ではないので、乗らずに次の列車を待った。5分後に次の列車が来たのだが、これも同じぐらい混んでいた。またまた誰も乗らない。私もこれは乗れないな、と思い、またやり過ごした。次の列車は比較的空いていたので乗れたが、そうなんだ、満員電車はドイツ人は乗れないんだ、ということに気づいた。まあ、日本とかだと平気で押して入れるが、これってよく考えたら相手を不快にする行為だよね。
しかし、こういうことが出来ないからベルリンの地下鉄は赤字なんですよね。というか、日本の公共交通の一部が黒字なのは、この世界的にも異常な満員電車で列車を走らせているという事実。本当、いい加減に気づいて欲しいですね。

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志賀原発で変圧器の油漏れが相次いで発生 [原発問題]

能登半島地震で地震後、志賀原発の外部電源を受けるための変圧器の油漏れが相次いで発生した。普段とは別の系統の外部電源に切り替えて、使用済み核燃料は冷却中なので特に大きな問題は起きそうもないが、原発内の変圧器の故障ということで、原発の地震に対する脆弱性を改めて認識させることになっている。地震の影響の発表について、北陸電力は訂正を重ねている。怪しいなあ、なんか危ないんじゃないのか。
私はドイツに今、住んでいる。ドイツには稼働している原発はゼロである。それじゃあ、何でエネルギーを生産しているかというと自然エネルギーで50%以上をそれで賄っている。一部のアホはフランスの原発エネルギーを買っている、と言っていたりするが(以前、勤務していた大学の経済学者で風説だけでそう言い放っていた教員がいた。こんな教員に教わる学生は本当、可哀想で授業料を返してやりたい)、実態は自然エネルギーの依存率を年ごとに高めていることで対応しているのだ(変換期は原発エネルギーが安い時は購入していた時もあるし、今後もそういう時があり得ない訳ではないが、それが固定化している訳ではない。ドイツがフランスにエネルギーを売る場合もある)。原発を諦めたので、蓄電池の経済性が高まり、導入量が急拡大した。必要は発明の母なのである。
日本人は発明する力に優れていると思う。創意工夫とかも得意だ。一方で、濡れ手に粟みたいな既得権に固執するところもある。この性格によって、新しいチャンスを見損なう。
ほとんど地震がないドイツが原発を止めたのは、日本人でさえ管理ができない原発は、人類は管理できない、という本質を見抜いたからである。その原発事故で貴重な土地を放射能で汚染された日本人は、目先の既得利権を手放したくないがために原発を再稼働している。まあ、滅びる民族の発想で情けない。
そのような状況であるのに、某池田なんとかという経済評論家?は「馬鹿かどうかは、原発反対しているかどうかで分かる」と宣ったりしている。そもそも議論をせずに相手が馬鹿だと決めつけるというのは野蛮そのもので、その点は受け入れがたいが、敢えて「目には目で」、逆のことをここで主張したい。「馬鹿かどうかは、原発支持しているかどうかで分かる」と。どれだけ経産省か東京電力からお金をもらっているか分からないが、いい加減にしろよな。少なくとも馬鹿と決めつけるために議論するというのが民主主義国家の基本だろう。

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ドイツ人は鉄道車内でのマナーが悪い [ドイツ便り]

日々、通勤で地下鉄を利用している。自動車を持っていないので、どこに行くにもほぼ鉄道だ。そこで気になるのは、ドイツ人(といってもドイツに住んでいる人ということで移民の人なども含まれている)の車内でのマナーがよくないことだ。三浦展氏が『下流社会』で女子学生が地下鉄でおにぎりを食べていることを嘆いており「下流現象」だというようなことを書いていたが、そういう意味ではドイツ人の多くは下流であろう。よく車内で食べているうら若き女性がいる。立ち食いしている20代ぐらいの女性もいる。それが、ドーナッツだったらいいが、中華料理風のやきそばみたいなパスタだったりする。フォークを使って食べていたりもするのだ。それと、携帯電話で話をする人も多い。中には周りを配慮していてしゃべる人もいるが、まったく傍若無人で大声で話す人も多い。これに関しては、サンプルが少ないがドイツ語より中国語の方が大声で耳障りに聞こえる場合が多いような気がするが。あと、これは女性よりも圧倒的に男性が多いが、ビールを地下鉄とかでも呑む。ちょっと臭いとかが気になる。あと、車内に飲み残しのコーヒーがこぼれていたりもする。とにかく、鉄道車内のマナーの悪さ、という観点からだと日本よりドイツの方がずっと悪い気がする。

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『アンモナイトの目覚め』 [映画批評]

ケート・ウィンスレットとシアーシャ・ローナンという演技力に優れた女優が主演の恋愛物語。ケート・ウィンスレットは『タイタニック』に出ていた頃とは随分と雰囲気が変わっていた。迫力のあるおばさんという感じだ。それに対して、シアーシャ・ローナンは華のある女性を見事に演じている。ストーリーはちょっと中途半端な感じであり、これはその後の展開を観客の想像に任せる、ということなのだろうが、こうすっきり感がしない。ストーリーというより、そのプロセスを見せることに重きを置いているのであろう。まあ、観ても後悔はしないが、敢えて観なくてはいけないような映画ではないと思う。

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ドイツの物価(3)2024年1月6日 [ドイツ便り]

以前、ドイツの物価に関して、私が買物をしたものの価格を記したことがある。二ヶ月ほど前のブログと三日ほど前のブログである。
https://urban-diary.blog.ss-blog.jp/2023-11-16
https://urban-diary.blog.ss-blog.jp/2023-01-05

その続きとして11月にも記録したビオ系のスーパーで買い物をしたときのレシートを見ながら、前回では記さなかった物品に関して、その金額をここに記録しておきたいと思う。

・りんご:1キログラムあたり5.99ユーロで、比較的小さな林檎二つだったので一個1.31ユーロ。
・スパゲッティ:500グラムの一袋が1.59ユーロ
・コーンチップス:1袋が1.69ユーロ
・グラノラ:400グラムの一袋が5.49 ユーロ
・ゴーダチーズ:1キログラムあたり44.9ユーロで、0.096グラムを購入したので4.31ユーロ。
・赤カブ:1キログラムあたり9.90ユーロで、0.116グラム(一蕪)を購入したので1.15ユーロ。
・トマト:1キログラムあたり2.99ユーロで、0.096グラムを購入したので0.35ユーロ。
・ヨーグルト:1.69ユーロ
・さくらんぼの瓶詰め:2.29ユーロ
・瓶詰めのコルニション:2.59ユーロ
・マンゴ:1キログラムあたり7.90ユーロで、0.522グラム(1個)を購入したので4.12ユーロ。(ちなみにこのマンゴは日本のとは比べものにならないほど美味しくなかった)
・ニンジン:1キログラムあたり2.49ユーロで、0.140グラムを購入したので0.35ユーロ。
・西洋ネギ:1キログラムあたり5.99ユーロで、0.162グラムを購入したので0.97ユーロ。
・カリフラワー:一株4.99ユーロ(ただ、このカリフラワーは美味しかった)
・タマネギ:1キログラムあたり2.99ユーロで、0.104グラム(一個)を購入したので0.31ユーロ。
・キュウリ:1本2.29ユーロ(ただし、日本のキュウリとは比べもににならないほど太くて大きい)
・ジャガイモ:1キログラムあたり2.99ユーロで、0.582グラム(5個)を購入したので1.74ユーロ。
・キャベツ:1キログラムあたり2.99ユーロで、1.484グラム(1個)を購入したので4.44ユーロ。

みたいな感じです。改めてビオのスーパーということはありますが、それでも野菜はドイツが日本より安いということはないですね。EUで安い野菜がスペインとかから輸入できてもこの値段、というのはちょっと驚きです。

タグ:ドイツ 物価
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『フレンチ・ディスパッチ』 [映画批評]

ウェス・アンダーソン監督の2021年作品。2014年作品の『ブダペスト・ホテル』が相当、よかったので期待をしていたが、その期待は外れた。いや、そんなに悪くはないが、細切れの4つのストーリーのオムニバスというスタイルが、ちょっと一気に観ることの集中力を削いだのと、そのストーリーもそれほど面白くはない。『ブダペスト・ホテル』のように、ストーリーにそれほど惹きつけられない。そもそも架空の街の架空の話であるので、ストーリーにリアリティがないのはいいのかもしれないが、フェアリー・テールとしてのご都合主義が個人的にあまり受け付けないのかもしれない。そういう点からすると、『ブダペスト・ホテル』も似たようなところがあるが、『ブダペスト・ホテル』に通底するヒューマニティみたいなところが、ちょっとこの『フレンチ・ディスパッチ』には欠けている印象を受ける。あと、せっかくシアーシャ・ローナンが出演しているのに、彼女が端役というのも個人的にはがっかりしたところでもある。『ブダペスト・ホテル』の映画のクオリティを高めているのは彼女の演技であることは論を俟たないからだ。



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羽田空港事故を考察する [その他]

羽田空港事故の背景が見えてきた。特に通信記録が決定的である。これによると、JALに責任はなく、管制塔にも責任はなく、ひとえに責任を負うべきなのは海上保安機の機長、そして、もしかしたら副機長に多少の責任があるかもしれない、という状況であると思われる。管制塔が待機線で停止してください、という指示を受け取ったのは副機長である。ここで副機長がそれを機長に正確に伝えなかったのか、ここで機長が誤解をして受け取ったのか。ここは議論が分かれるが、もし機長もそれを聞いたのであれば、機長と副機長の二人とも誤解をして受け止めたということになる。間違えて機長が滑走路に進入したのであれば、副機長はここで慌てて止めさせることもできたかと思う。衝突までに40秒という結構、長い時間が経っている。副機長は亡くなってしまったので、彼の証言は聞けないが、機長が「侵入許可をもらった」というのは嘘か、大きな誤解をしたかのどちらかである。
 今回、海上保安機は能登地震の被災者に物資を送るために、非常に気が急いていたのかもしれない。しかし、そのために冷静さを失ったのだとしても、それで5名の同僚を亡くしてしまった責任は相当、重いのではないだろうか。その後、「侵入許可をもらった」と言い張っているのは、その罪に対峙できないからであろう。確かに、私でももう同じような事態になってしまったら、その事実から目を背けたくなるし、現実を否定したくなると思う。ただ、これは交差点で信号無視をして衝突した事故と同等である。信号が赤だったのに青だったと主張しても、その主張は厳然たる証拠の前には受け入れられない。
 まったくもって正月から気が重くなる事件ではあるが、それでも、日本航空の乗客乗員が全員、無事に脱出できたのは本当によかった。機長は日本航空の乗員の冷静さを見習うべきである。とはいえ、この機長には将来はあるのか。ちょっとしたコミュニケーション・ミスを発端とした事件だが、相当重い十字架を背負ってしまったものだ。私が海上保安機に同乗していた故人の家族であったら、ちょっと許せないと思う。おそらく裁判で訴えるであろう。

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ドイツの物価(2)2024年1月6日 [ドイツ便り]

以前、ドイツの物価に関して、私が買物をしたものの価格を記したことがある。二ヶ月ほど前のブログである。
https://urban-diary.blog.ss-blog.jp/2023-11-16

その続きとして前回書かなかったもので幾つか書いてみたい。
まず文房具屋。

・クリアファイルが一枚79セント。
・紙のフォルダー(20枚ぐらいが入るようなもの) 9ユーロ。

文房具は流石、日本の方が安くて優れているのはおそらく論を俟たないであろう。

そして、次は肉屋。

・レーバーペースト:1キログラム当たり40.40ユーロで0.05kg購入ということで2.10ユーロ。(随分、少ないようだが、パンに塗って食べるとパン6切れはこれで十分いける)。
・セラノハム(生ハム):1キログラム当たり41.82ユーロで0.098kg購入ということで4.10ユーロ。これも少ないイメージだがパンにはさんで食べると4食はこれでいける。
・ソーセージ(ウィーナー・ソーセージで結構長くて大きい)一本1.49ユーロ。
・白ソーセージ:1キログラム当たり18.90ユーロで0.142kg購入ということで2.68ユーロ。
・ドイツ風のハム:1キログラム当たり29.90ユーロで0.116kg購入ということで3.47ユーロ。
・ワイルドサラミ:1キログラム当たり23.90ユーロで0.144kg購入ということで3.44ユーロ。
日本の肉屋だと100グラム単位のところがこちらは1キロで表示しているのが何ともいえず豪快だが、やはり肉は円安であっても日本より安いと思う。あと、味はいい。

また、これまで報告してないものを購入したら記録としてアップしたいと思う

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ベルリンの正月は前日の大晦日花火のゴミで溢れている [都市デザイン]

ベルリンの大晦日は花火が各地で打ち上げられる。結構、夜遅くまで花火の打ち上げる音がうるさい。また、しっかりと組織的に打ち上げられている花火もあるのだろうが、実際は、地元の人達が適当に打ち上げていることが分かった。
 さて、しかし、この花火を打ち上げた後に生じるゴミをどうも私の家のそばの人達は片付けないようで、歩道やちょっとした広場的なところには、この花火のゴミが散乱している。相当、汚い。正月早々、このゴミを見るのは日本人的には抵抗がある。日本でも花火をした後に生じるゴミは片付けると思う。これは、しかし、放っておいて誰かが片付けるのであろうか。
 花火を大晦日の夜に打ち上げるのはすればいいと思う。何も反対しない。むしろ、新年を祝おうという気持ちを盛り上げるのはいいことだとさえ思う。しかし、それでゴミを出して迷惑をかけるのであれば別である。私は外国人という立場で暮らしているのと、新年を体験するのは今年だけなので、積極的に状況を改善しようとは思わないが、なんかだらしがない。ドイツはごみ問題の対応で先進国だとか言う日本人は、もう随分と前から(このブログでも10年ぐらい前から)間違っているのではないか、と言ってきたが、まさにそれを再確認する。嬉しくないけど。

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日本航空の事故での脱出劇を世界が驚嘆している [グローバルな問題]

日本航空と海上保安庁の航空機とが衝突した。私はこのニュースをドイツで知ったのでCNNなどを通じて情報を収集しているのだが、その報道のポイントは事故の大きさも勿論なのだが、なぜ、これだけの事故でこれだけ被害者が少ないのか、というところにある。海上保安庁機の乗員が亡くなられたことは極めて遺憾であるが、これだけの事故で日本航空の乗客乗員が全員脱出できたことは奇跡的なことで、その乗員が極めて冷静で対応できたことと、乗客がしっかりとその危機的状況に対応できたことが危機を回避できた要因であると紹介している。

下記のCNNニュースの7:30のところでは、解説者が事故そのものより、この脱出ができたことが奇跡的であると述べている。
https://www.youtube.com/watch?v=0VDc7wBi-to

このBCCのニュースはまさにその「奇跡」に注目して解説している。
https://www.youtube.com/watch?v=BYUsGx2GYDI

オーストラリアのニュースも「奇跡」であると紹介している。オーストラリアの場合は、この機に9名ほど乗員していたから、関心も高いようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=QKFCoAJ75bk

オーストラリアの上記のニュースで2分ぐらいから、この事故を解説していた専門家は、「これらの乗員は人生分の給与をもらうべきだ」と述べていた。それは難しいだろうな、と思ったりしたが、その後、この乗員達のおかげで300人近くの人の命が救われたのだ、と強調しているのを聞くと、本当、日本航空の乗員のクオリティは高いのだなと改めて確認する。また、多くのニュースが「meticulous」という言葉を使っていた。細心な注意を払う、という意味であるが、状況をしっかりと判断して、適切な行動を取らないと、このような災害に的確に対応することはできない。

日本だと、この事故は5名の貴重な命が亡くなったこともあり、おそらく、この奇跡的な偉業が表だって評価されていないと思われる。しかし、海外のニュースはより客観的に観るところがあるので、この事故が起きたことよりも、これだけの事故でこの被害の少なさにニュース価値を見出しているようだ。

あと、海外では日本は新年早々、大変な事故が相次いで、という報道の仕方をしているが、今回の事故は能登地震の余波を受けての事故である。通常であれば、起きえない事故であり、地震という異常事態があったために、起きてしまった事故であるという見方はあまりされていないような印象を受ける。

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『ブルックリン』 [映画批評]

シアーシャ・ローナン主演のインデペント映画。2015年に公開された。1950年代にアイルランドの小さな町(現在の人口1万2000人ぐらい)から、よりましな仕事を探すために、アメリカ合衆国のブルックリンへと一人で移民してきた若い女性の物語である。ブルックリンでの生活にようやく慣れてきた頃、アイルランドに戻らなくてはいけない事情が生じる。そして、アイルランドの家族のもとに戻ると、生活環境はずっとよくなり、また、裕福な美青年にも好意を寄せられる。そこで、彼女が残るか、残らないかを逡巡している時、傍から見れば些細なようで、しかし、本人にとっては耐えがたいような事件が起きる。
 この映画は、極めて良好な映画である。別に見なくても失うものはない。「死ぬまでに見るべき映画100選」とかに選ばれるような映画からは、まったく距離を置いた映画である。しかし、見ると心が豊かになるというか、人生のビタミンになるような映画である。美味しい副菜のような位置づけだ。そうそう、若い人はデートとかにこの映画に行くといいかもしれない。一生懸命、生きようとする若者達の真っ直ぐな姿勢が涼風のように見る者の心に訴えかけてくる。
 なにしろ、主演を務めるシアーシャ・ローナンが素晴らしい。決して、美人女優ではないが、あの凜としたカリスマ性溢れる佇まい、ウィット溢れる知性、透明感溢れるキャラクターは、映画に品格をもたらす。この映画の評価は、おそらく彼女以外の女優が演じたら、下がったであろう。
 この映画をみて人生観が変わるようなことはまったくないと思うが、ちょっと打ちひしがれた時や、肯定的な気分になりたい時は有効に働く映画であると思う


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ベルリンの日本マーケットを訪れる [ドイツ便り]

 ベルリンのアレキサンダー広場に日本食等を販売している日本マーケットがあるというので、初めてそこを訪れる。店内はそれほど広くなく、それより、陳列の仕方が洗練されていない。倉庫に入っているような気分にさえなる。ただ、モノは、確かにこれがあるとドイツの生活が便利になるよな、というかは、ドイツの不便な生活を改善させてくれるようなもの、そして、これは確かにドイツでは買えないな、という食品が売っていた。具体的には、前者だとサランラップ、包丁、箸などであり、後者はインスタント・ラーメン、冷凍うどん、冷凍そば、コーンの缶詰、フルーツポンチの缶詰、アイス大福、餃子の皮、カルピス、キューピーマヨネーズ、ワサビやにんにくのチューブ、焼き肉のタレ、純米酒、ポン酢、みりん、日本の炭酸飲料などである。あと、日本酒は結構、それなりに揃えてあったのは驚きであった。それ以外にも白ネギや魚(マグロやいくら、季節柄数の子など)や焼き肉用の肉なども置いてあったし、出来合いの寿司なども冷蔵庫に入っていた。
 日本に戻れたら買おうとリストアップをしたものがあったのだが、そのうちの重要なサランラップがここで手に入ったのは本当に有り難い。さて、ただ、ポイントは値段である。カルピスも購入しようとしたが日本円換算したら1000円を超えた。ということで、結局、それほど買わなかったのであるが、買ったものの値段は手元にレシートがあるので公開したいと思う。(換算レートは1ユーロ=156円)
・味噌ラーメン(日新のラ王:5個入りパック)10.40ユーロ(1620円)
・サランラップ(22cm)5.90 ユーロ(920円)
・キューピーマヨネーズ(500g)5.99ユーロ(934円)
・わさびチューブ(43g)2.7ユーロ(421円)

ラ王の5食パックは定価で680円。スーパーとかではもっと安いだろうから3倍弱ぐらいの値段か。サランラップは403円なので2倍ちょっとである。ということでおおよそ2倍〜3倍ぐらいの価格設定というところだろうか。日本酒は伯楽星とか作とか、結構、美味しいという評判のものも揃えていたが、一本50ユーロ弱ぐらいであった。これだと8000円近くになる。流石に高い。これらは4倍ぐらいの値段ではないか。ただ、日本酒は航空便で1600円ぐらいのものを送ったら、税金で1万円近く取られた。そういうことを考えると、手荷物以外で送るぐらいであれば、こちらで買った方がいいとは思う。
 確かに日本の値段と比較すると高いが、じゃあ、ドイツで買えるかというと買えない(サランラップなど)が揃えているという点では有り難いお店である。あと、コーン缶とかも確かにドイツでは見かけないので、こういうのも実は有り難いのかもしれない。

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岸田ぬらりひょん内閣は亡国の危機を招く [サステイナブルな問題]

皆様、明けましておめでとうございます。ロシアのウクライナ侵攻はまだ出口さえ見いだせず、今年のアメリカの大統領選では犯罪者として、ほぼ確定されているトランプが有力な当選候補になっていたり、日本の経済は上向くどころかどんどん下回っていく予兆しか見えないなど、まったく冴えない年になりそうですが、どうにか、踏ん張って日々の逆風に耐えるしかないかな、と思っています。
しかし、そういう逆風下で我々が状況を変えるためにできることが一つあります。それは、岸田内閣を退陣させることかと思います。なぜなら、岸田首相に日本の将来の舵を取らせていくと将来はさらに悪化すると思われるからです。岸田首相の問題は、彼が力不足であるからだけではありません。力不足だけではなく政治家としての哲学が圧倒的に不足していることが問題であると思うのです。それであるにも関わらず、ある意味では安部首相よりも国を右傾化させている。大抵、国を右傾化させようとする政治家には信念のようなものがある。ある程度の覚悟がある。とりあえずバッターとは勝負する、といったような姿勢があるかと思います。それが、私利私欲に基づいたものであったり、国のことをまったく考えていなかったりしたとしても(トランプがまさにそうですね)、カルト的なカリスマの勢いはある。したがって、安部首相は敵として見えやすかった。「君たちには負けない」とか、こちら側にも安部首相は喧嘩を売っていましたし、主義主張があったために見えやすかった。
しかし、岸田首相にはそのような覚悟が微塵も感じられません。まるで、公務員のような仕事のやり方で首相をしています。いや、公務員でもしっかりと業務哲学を持っている人はいるので、その言い方は失礼かも知れませんが、何しろ、岸田首相は何をやりたいかが見えない。よく、何がやりたいかが見えない政治家とかも、首相になったら、ああ、これがやりたかったのだな、と分かったりするのに、岸田首相にはこれだけ時間が経っても全く見えてこない。なぜ、そのような野心がないのに首相になってしまったのであろうか。これは首相に担ぎ上げた自民党にも問題があるかと思うが、政治家が家業化してしまった弊害の一つでもあるだろう。なんか、親とか親戚とかが政治家なので、とりあえず政治家にぼくもなろう、ぐらいの気持ちで政治家になってしまった人がなんか総理大臣になってしまった、という印象を受けるのである。
それにしても、岸田首相ほどカリスマに欠けている政治家は珍しい。政治家は良くも悪くも個性が前面に出ている人が多い。麻生太郎、小泉純一郎、鳩山由紀夫。そういう中で、岸田首相ほど個性が見えない、というか何を考えているかが分からない首相は珍しい。首相にもなっている人に「生きていて楽しいですか?」とか「仕事に生きがい、感じますか?」とか聞きたくなるようなキャラクターである。
しかし、それでいて人畜無害であればそれほど問題はない。岸田首相の問題は有害の散水機のように、日本の将来を梗塞させるような悪手を打ちまくっていることである。しかも、信念皆無のような状況で。まさにナチスのアドルフ・ハイルマン(何百万人ものユダヤ人を移送する計画とその実行に手を貸して、戦後、アルゼンチンに亡命したところ捕まり、イスラエルで死刑となる。その裁判では、ふてぶてしい大悪人を予想していた人々のイメージを裏切り、小役人的な凡人であった)のようだ。ただ、アドルフ・ハイルマンは命令に従っていたが、岸田首相は誰の命令にしたがって防衛費を増額し、原発をどんどんと再稼働させているのであろうか。防衛費の増額は、存在感を増すため、みたいな発言を以前、したこともあるそうだが、後者に関してはその依存度を減らすとの発言もしていた。まったく真逆の行動を取っている。ハイルマンのような中間管理職なら圧力を受けたなどの言い訳もできるだろうが、岸田は総理大臣である。なんなんだろうなあ、このポリシーの無さ。ポリシーがなければポリティシャンになったら不味いと思うし、岸田首相は、日本をよくしようというか、日本のためにしっかりと職を務めようという気持ちもないように思える。このような人物が総理大臣の国の将来が明るい訳がない。そのぬらりひょん的な愚鈍さは、極めて危険であり、私は亡国の危機に今、日本はあるのではないか、と思う次第である。
彼が2024年12月31日まで総理大臣を務めていないことを願って、新年の挨拶にかえさせていただきたい。今年もこんなブログですが、宜しくお願いします。

タグ:岸田内閣
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ニュルンベルクのクリスマス・マルクトに行き、ちょっとがっかりする [地球探訪記]

ドイツはクリスマス・マルクトが有名である。どうも、三大どころはドレスデン、エアフルト、ニュルンベルクのようだ。それにしてもニュンベルクは何で有名なのであろうか。
ニュルンベルクのクリスマス・マルクト(クリストキンドルスマルクト)がいつ頃から始まったのか、については随分と研究が積み重ねられているようだが、現時点でも不明である。ただ、針葉樹の箱があり、そこには1628年のクリスマス・マルクトにエルブシンさんが、ハーシュデーフェリンさん宛に送ったと書かれていて、これが最古の証拠となっている。歴史家は1610年から1639年ぐらいの間に広場にて週ごとに開催されるようになった伝統的な市場にその源があると考えており、そこからクリスマスのための市場として独特 なものになったのであろうと推測している。
 結構、昔から人気があったそうなのだが、19世紀の終わりにはまったく賑わいはなくなってしまったそうである。それが復活したのは1930年代で、ナチス政権下で「歴史的な資源」であると大々的にプロモーションされたことで、また知名度と人気が上がったそうである。確かに、クリスマス・マルクトはドイツ的なイベントであるかなと思われる。ナチスになって有名になったが、第二次世界大戦、そしてその後の1948年までは開催されなかった。
 その開始日は12月4日であったのだが、観光客が多くなったので1973年から12月1日に変更されている。1970年代から多くの観光客を集客させていたのだ。会場となっているのは、ニュルンベルクの旧市街地の中心広場とそこに隣接する道路や広場などである。年間の訪問客は約200万人で、これを開催期間の25日間(最終日はクリスマス・イブの24日)で割ると、なんと一日当たり8万人。これはディズニーランドよりも多い数字(東京ディズニーランドは5万人以下)であり、その集客力には驚く。
 さて、このニュルンベルクのクリスマス・マルクトに実際、訪れる。12月22日と、千秋楽の二日前の金曜日ということで相当、混んでいるかなと思ったのだが、駅前のホテルは結構、安い値段で泊まることができたので、遠くからの観光客がそうそう多いという訳ではなさそうだ。とはいえ、ホテルでは多くの中国人、韓国人のお客さんがいて、また、街中に出ると日本語が多く聞こえた。
 実際のクリスマス・マルクトも雨が降っていたこともあり、旧市街地や共通した紅白の模様が施されたクラシックな屋台群もそれほど魅力あるようには移らなかった。屋台群は食事だけでなく、クリスマス関連のものを販売している小売店も多いのが興味深かった。こういうものを土産として買いたい人がいるのか、若干、訝しい気持ちにもなるが、逆に、これらの店がこのクリスマス・マルクトの伝統のようなものを感じさせる。
 中央広場の教会の前にはステージも設置されていて、そこでは家族と思しき人達がクリスマスの歌を合奏していた。玄人ではなくて素人みたいな感じであり、そういう素人感、マーケティングがされていない感じ(逆に裏をかいたマーケティングをしている可能性もあるが)は、地元の人には有り難いが、わざわざ海外から来た人にはそれほど有り難いものではないだろう。
 あと、このニュルンベルクはどうも姉妹都市の屋台も出ているようで、それらが地元料理を提供したりしているのだが、これも地元の人には有り難いが、海外からの観光客には有り難くない。また、閉店時間が20時。これはいくら何でも早すぎるのではないか。法律に引っかかるというところはあるのかもしれないが、こういうお祭りでは例外を設けてもいいのではないかと思ったりもする。
 ということで、それなりにドイツらしさを感じられるクリスマス・マルクトではあるし、ベルリンから一泊二日で来るなら、少なくとも一回ぐらいはいいかなと思うが、海外からわざわざ、これだけのために来るほどの価値はあるとは思えない。あと、より遊園地的な要素が強いが、エアフルトのクリスマス・マルクトの方が個人的には好きである。まあ、街自体がニュルンベルクよりエアフルトの方が好きというのもあるかもしれないが。

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【クリスマス・マルクトの光のサイン】

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【中央駅からクリスマス・マルクトまで向かう道のライティング】

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【教会前に設置されたステージ】

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【伝統を感じさせるような屋台】


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ガルミッシュ・パルテンキルヘンのスキー事情(登山鉄道) [地球探訪記]

ガルミッシュ・パルテンキルヘンに来ている。ガルミッシュ・パルテンキルヘンには二つのスキー場がある。標高2600メートルのツークシュピッツェと標高700メートル〜2000メートルのクラシックである。スキー場としてはツークシュピッツェの方が遥かによい、ということで初日こそクラシックに行ったが残りの3日間はツークシュピッツェで滑ることにした。ツークシュピッツェの課題はアクセスであり、乗換をしないで行くには登山鉄道しかない。
 この登山鉄道は、しかし、それ自体がもう観光資源のように興味深く、面白い。ということで、ここにその概要を記す。
 この登山鉄道の正式名称は、バイエリッシェ・ツークシュピッツェバーンで、ドイツに現存する歯車式鉄道4つのうちの一つである。それはガルミッシュパルテンキルヘン中央駅とツークシュピッツェ・プラッツとを結び、その終点の標高は2650メートルである。この高さはヨーロッパでは3番目に高く、ドイツでは最高である。始発駅と終点駅との標高差は1945メートルであり、この標高差はヨーロッパ一である。ただし、途中からは山の地下をずっと走って行く形になる。
 この鉄道は段階的に開業し、1929年にグライナウと美しい湖水がそばにあるアイブゼーが開業し、そして1930年にはガルミッシュパルテンキルヘンの中央駅からツークシュピッツェ・プラッツまでが開業する。
1987年には新しいトンネルが掘削され、ルートが変更する。そして、現在ではその運行距離は19キロメートルに及ぶ。
 12月末は運行頻度は30分に一本で、これは相当、便利である。ただし、行きは乗換なしで頂上まで行けるのだが、帰りは頂上15時発、15時30分発に乗ったのだが、どちらもグライナウ駅で乗換を強いられた。これはなかなか不便で、直行してもらえたらどんなにか楽なのにと思わずにはいられない。登山鉄道にはスキー板を置くところも外側に設置されていたりするが、片側だけなので、駅のホームが逆側だとスキー板が取れなくなるので要注意である。
 これは2007年には歴史的土木ランドマークとして登録される。

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【ツークシュピッツェ・プラットの駅の様子】

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【車両】

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【歯車式の線路】
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ガルミッシュ・パルテンキルヘンのスキー事情(ゲレンデ面:クラシック) [地球探訪記]

ガルミッシュ・パルテンキルヘン周辺には二つのゲレンデがある。ガルミッシュパルテンキルヘン・クラシックとツークシュピッツェである。このブログではガルミッシュパルテンキルヘン・クラシック(以下、クラシック)のゲレンデの特徴を簡単に記したい。
 クラシックのスキー場だが、ゲレンデへのアクセスは優れている。ガルミッシュパルテンキルヘンの中央駅から一駅、またツークシュピッツェ登山鉄道の駅もある。さらに、中央駅から無料のバスのシャトル・サービスもある。このシャトル・バスは12月下旬では20分間隔で運行しており、非常に使い勝手はよい。ただし、いわゆる市内バスはなぜかここまでは来なく、一番近くのバス停留所からだと10分以上は歩かなくてはならない。
 ゲレンデの麓にはレンタル・スキー場、ロッカー(ディポ)、スキー・スクールなどがあり、非常に便利である。私はここでスキー板を借りて、滑り終わると板と靴(これは自分で持ってきた)をここに預けていたので、宿とゲレンデの間を行き来するのが非常に楽であった。
 さて、ゲレンデであるがその延長距離は40キロメートルとツークシュピッツェの2倍もある。ロープウェイも2本、ゴンドラも2本、リフトが4本、Tバーが8本ということで規模もリフト等も充実しているのだが、私が訪れたクリスマス前後は積雪不足などもあり、一部のリフトが運行中止になっていたことと、滑った日に雨が降るほど暖かったこともあり雪のコンディションはまったくよくなかった。ただ、麓の標高が707メートルとそれほど高くはないのだが、頂点であるオステルフェルダーコプフの標高は2057メートルとなかなか高い。その標高差は1350メートルと、これは日本のスキー場でもない(日本の標高差が最大のスキー場はかぐらスキー場の1225メートル)。
個人的にはオステルフェルダーコプフに届くリフトが運休していたこともあり、その標高差は体験することができなかったのだが、一挙に下るのは相当、爽快であるだろうなと思うのと同時に、なかなか太股的にはきついかなと思ったりもする。
あと、有名なダウンヒルとしてカンダハールのランがあるが、上級者指定ではあったが、ツークシュピッツェの中級者指定とそれほどの違いは感じられなかった。ということで、上級者用のゲレンデに分類されないツークシュピッツェ・ゲレンデであるが、それを理由にクラシックを選ぶ必要性はそれほどないと思う。
それに加え、このスキー場はガルミッシュパルテンキルヘンの街並みと谷の展望は得られるが、ツークシュピッツェのようなアルプスの山々を展望することはできない。一度は滑る価値があるかもしれないが、それでもツークシュピッツェとクラシックのどちらを選ぶといえば前者であろう。私は、4日間滑ったが、初日以外はすべてツークシュピッツェで結果的に滑った。アクセスに時間がかかることが難点だが、それを除けばすべての面でクラシックよりツークシュピッツェの方が優れていると思われるからだ(これは初日を除いて天気に恵まれたからかもしれない。悪天候の時はクラシックの方を選ぶ方がよい場合もあるだろう)。

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ガルミッシュ・パルテンキルヘンのスキー事情(ゲレンデ面:ツークシュピッツェ) [地球探訪記]

ガルミッシュ・パルテンキルヘン周辺には二つのゲレンデがある。ガルミッシュパルテンキルヘン・クラシックとツークシュピッツェである。このブログではツークシュピッツェのゲレンデの特徴を簡単に記したい。
 ツークシュピッツェのスキー場だが、まずゲレンデへのアクセスが難しいことが特徴として挙げられる。直行ルートは登山鉄道のみ。もう一つはロープウェイでツークシュピッツェまで行き、そこからまたロープウェイを乗り継いでゲレンデ(ツークシュピッツェ・プラッツ)へ行くという方法である。登山鉄道はガルミッシュパルテンキルヘンの中央駅そばから走っている。ほぼ1時間15分ぐらいの工程だ。この登山鉄道だが1930年につくられたという代物だが、途中からずっとトンネルの中を走って行く。黒部ダムのトロリーバスのような感じだが、おそらく斜度はこちらの方が厳しい。なんせ、700メートルから2600メートルまであがってしまうのだから。
 そう、ツークシュピッツェのスキー場の標高は2600メートルととても高い。日本のスキー場も木曽駒ヶ岳の千畳敷は2800メートルという高さだが、ゲレンデの規模がまったく違う。その次に日本で高いのは志賀高原の横手山の2300メートルだが、ここに比べてもゲレンデの広さは大きい。そして、横手山は森林限界を越えていないが、ここは越えているのでもう周りは白銀の世界である。そのため雪質は素晴らしい。すぐ近くにあるガルミッシュパルテンキルヘン・クラシックとはまったく別の国のように違う。
 ただし、リフト等は少なく、リフトは6人乗りが2つ、そしてTバーが4つだが、私が行った日で稼働していたのは2つのみであった。コースは13あったが、走行可能は11。ただ、これらのコースの総距離は20キロメートル。中級は13キロメートル、初級は7キロメートルということだが、個人的にはここの中級コースとガルミッシュパルテンキルヘン・クラシックの上級コースとの差をほとんど感じなかった。
 あと、何より素晴らしいのはこのスキー場からの展望である。ドイツ最高峰のツークシュピッツェ山(2962メートル)のお膝元ではあるが、それだけでなくシュネーフェルナーコプフ(2840メートル)、ヴェッターヴァンデック(2698メートル)、アルプスピッツェ(2628メートル)、オステールフェルデーコプフ(2050メートル)という見事な山容の山々に囲まれ、さらにそれらの背景にはオーストリア・アルプスの山々が展望できる。その景観はまさに「神々の遊ぶ天上」というような形容がふさわしいような絶景である。
 リフトの数、そして上級者用コースがないことなどから今ひとつのスキー場というイメージをもたれる方もいるかもしれないが、なかなか見事で素晴らしいスキー・ゲレンデであるとの印象を抱いた。

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【ツークシュピッツェのスキーゲレンデには登山鉄道でアクセスする】

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【ゲレンデからはドイツ最高峰のツークシュピッツェ山を間近に観ることができる】

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【ゲレンデを守るようにそびえ立つシュネーフェルナーコプフ】

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【ゲレンデで最も低いところにあるTバーの乗り口】
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ガルミッシュ・パルテンキルヘンのスキー事情(費用面) [地球探訪記]

ガルミッシュ・パルテンキルヘンにスキーに来ている。ドイツ・アルプスなのでスイス・アルプスはもちろんのことオーストリア・アルプスよりも安いと思われるからだと、以下、今後、行くことを検討する人のためにも費用がどれくらいかを開陳したいと思う。

まず、宿泊費であるがいわゆるAirBNBを予約した。5泊で920ユーロである。日本円にすると(1ユーロ=165円換算)15万円ちょっと。一泊当たりで3万円ということで日本の感覚からすると高いと思われるかもしれないが、他と比べると安い宿であった。宿はキッチン、リビング、ベッドルームの1LDKで、お風呂場は豪華であった。ただ、実は一泊延泊しようとしたら、この宿は一泊でほぼ同額の910ユーロをネットでは掲示していた。なんで5泊分と1泊分が同じ値段を請求できるのか分からないが、そういうことで、決して割高ではないのではと推察される。

次に交通費であるが、リフト券と宿でもらったゲスト券で、ほぼ公共交通は無料であるので、その分の支払いはなかった。ゲスト券をもらう前に駅から宿に行くのには2ユーロ50セントを支払った。

さて、リフト券であるが、これは5日分を購入して280ユーロちょっとと高額であった。日本円にすると(これはデビットからの引き落とし額)45700円ちょっとである。ただ、ガルミッシュパルテンキルヘン・クラシックとツークシュピッツェの両方のゲレンデで使える。登山鉄道にも乗れるということで、確かに日本の価格と比較すると高いがしょうがないかもしれない

あと、スキーをレンタルした。これがデビットからの引き落とし額で24800円である。これも5日分である。

また、レンタルしたスキー等を保管するためのロッカー代が5日間で4200円。

ということで、ざくっとまとめると宿泊代15万(ただ一人換算すると7万5千円)、リフト代46000円、スキーレンタル24800円、ロッカー代4200円で、二人だと30万円弱、一人だと15万円弱ぐらいである。なかなかの値段である。これに実際は、ガルミッシュパルテンキルヘンまでの交通費、食費などもかかる。あと、私はレンタカーをするのを諦めたが、レンタカーをしたら420ユーロ(7万円弱)ぐらいの出費にガソリン代もかかったので、結構の値段になる。今の円安が続くと、ヨーロッパ・アルプスでスキーができる日本人は一部の富裕層だけになってしまうかもしれない。

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