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ドイツの生活サービスは相当、劣悪だ [ドイツ便り]

ドイツのベルリンで生活しているが、その効率の悪さ、サービスの悪さに毎日のように苛立っている。サービスをしようとか、人の役に立とうとか、人にちょっといい気分になってもらうとか、そういう気持ちがサービス業に携わる人から、立前としてもほとんど感じられない。そんなに嫌ならその仕事をするなよな、と思う。まあ、ドイツ人のいいところは本音と立前の違いがないところだとは思ってはいるが、サービス業でサービスしたくないという本音を前面に出すのは間違っているだろう、と強く思うのだ。まあ、私もすべてにおいてそう思った訳ではなく、一度、警察に紛失届けを出した時の警官の対応は、公務員の鏡のように立派で気持ち良かったことは指摘しておきたい。
 行政関連は悪いが、それは市場経済のロジックが働かないので分からなくはないが、市場経済のロジックが働く小売業のサービスにおいても酷い。そして、意外と売っているものも日本に比べると肉やチーズ、ワイン類を除くと質が悪い。昔はそれでも安いからいいか、と思っていたりしたが、最近は円安、インフレで日本より高かったりするので、いろいろと不満は募る。
私はビオ・スーパーという値段は張るが有機農業のお店で食材を購入する場合が多いのだが、先日、そこで桃を購入した。桃はすぐ傷むので、買う時には念入りに選ぶ。それなのに、会計でアルバイトのあんちゃんが、桃を計量した後、投げ捨てたことがある。この時はさすがにキレて、このケツ穴野郎(Assholeですね)、と言って睨みつけた。さすがにドイツ人でもびびったようだが、Warum(何故?)と不思議そうに私の方を見てきた。普通のスーパーでならまだ許したかもしれないが、食材の品質で勝負しているビオ・スーパーが投げつけるかね、食材を。しかも桃を。
まあ、全般的に市場経済が1990年まで機能していなかったベルリン(意外に思われるかもしれないが西ベルリンも補助金経済だったので、ほとんど競争原理は機能していなかった)は、他のドイツの都市に比べても傑出して悪いと思われるが、それにしてもだ。
そして、こんなデタラメな経済の国が日本より人口当たり1.5倍のGDPであるということが本当、不思議だ。日本は構造的に何か、恐ろしく不効率をしているとしか思えない。根源的に日本のあり方を考え直す必要があるのではないだろうか、とドイツにいると逆に思わされる。ドイツと同じシステムであったら、日本人がドイツ人に負けることはほぼないと思われるからだ(サッカー以外は)。

 

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グライフスヴァルデで移動するのは大変 [地球探訪記]

グライフスヴァルデに来ている。メクレンブルク・フォアポンメルン州で五番目に大きい都市である。といっても、人口5万人ちょっとだが。さて、グライフスヴァルデは大きく3つの地区に分けられると思われる。中央駅と昔の城壁のある地区、オストフィーアテルという社会主義時代にプラッテンバウ団地がつくられた地区、そしてオスト・スッド駅周辺の地区である。スッド駅周辺もプラッテンバウ団地がつくられている。
 さて、中央駅と昔の城壁のある地区から、これらの地区に行くのは歩くには遠すぎる。ということで、レンタル・バイクをしようとするが、お金は払えたが、後輪の鍵が開かない。お金を払うと自動に鍵が開くと説明板に書いているのだが、全然、機能しない。お金の方はしっかりと払えているので、この後、永久に借りたことになって請求されると困るのだが、どうにもならないので鉄道で移動することにした。さて、しかし、鉄道はちょうど出たところで、2時間ぐらい待たなくてはいけない。これはしんどいな、としょうがないのでバスで移動することにした。
 バスに乗る時にカードで払えるか、と尋ねるとダメと言われる。それじゃ、現金で、と言うとそれもダメと言われる。とても傲慢な感じで言われて、ちょっとムスッとするが、それじゃあどうすりゃいいの?と尋ねると、チケット・カウンターで買え、と言われる。しょうがねえなあ、とチケット・カウンターで買って乗車する。ここで思うのは、中央駅から乗ったのでチケット・カウンターがあったが、普通の停留所で乗るときはどうすりゃいいの?いちいち携帯で購入するというのが正しいのだろうか。フィンランドのようにクレジットカードですぐ払えるようにするか、できないなら日本のように現金払いをできるようにすればいい。
しかし、こういう地方都市では公共交通の利用者を減らさないためにも、なるべく使い勝手はよくした方がいいと強く思う。私の知り合いも公共交通に愛想を尽かして自動車で移動するようにしたが、本当、こういうサービスの悪さは公共交通利用を低減させることにしかならないかと思う。まあ、それでも廃線する日本よりは提供しているだけ、いいかと思うが。

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ドイツの森は平坦で優しい [ドイツ便り]

ドイツ人は森が大好きだ。今日もシュトラールズントというメクレンブルク・フォアポンメルン州にある都市を歩いていたのだが、市街地に隣接して結構、広大な森がある。森の先に社会主義時代につくられたニュータウンがあるのだが、この森はグリーンベルトのような役割を担っている。その森を歩いていて思ったのは、ドイツの森は人に優しいな、ということである。6月末であるが、蚊に襲われることもないし、すずめ蜂のような我々に危険を及ぼすような虫などもそれほどいなさそうだ。そして、何より平坦である。
 そこで思ったのだが、日本は平坦な森が極端に少ない。いや、北海道とかにはちょっとはあるかもしれないが、本州とかだとほとんどないのではないか。というのも、平坦であればすぐ開発されてしまうからだ。京都とかだと本当に平らなところは市街地になっている。東京も公園になっているところは、有栖川宮記念公園とか飛鳥山公園とか丘陵地の場合が多い。というか、東京都区内の公園は森とはいえないけれど。日本には森は多いが、これらの森は山となっているので、そもそもアクセスしにくいし、ヤブ蚊とかがいて快適に楽しめるような環境ではない。そもそも日本とドイツだと「森」という概念が違うのだな、ということに気づかされた。日本で快適な緑地空間をつくるのは、欧州に比べると、より、いろいろと工夫と知恵が必要なのだな、ということに気づかされた。ビオトープもそうだが、欧州と同じものをつくればいいという訳ではないのだ(ビオトープはドイツだといい感じだが、日本だとヤブ蚊の製造装置みたいになってしまい、とても快適に楽しめるような空間にならない)。

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【ドイツの森は平らで人に対して優しい。写真はシュトラースルンドの市街地に隣接してある森】

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ベルリンからシュトラールズントへと各駅停車で行く [ドイツ便り]

ベルリンからシュトラールズントまで各駅停車で行った。これは単に料金が安い(27ユーロ)ということもあるが、特急列車があまり走っていないからだ。さて、月曜日であったが列車は満席で相当、混んでいた。私も90分は座れず、二階に上る階段に座っていた。多くの客は結構、トランクやら大きめのリュックを持っており、これはもう夏休み休暇が始まっているのかもしれない。ツーッソー(Züssow)という駅でようやく人が多く降りてくれたので座ることができた。さて、ベルリンの北からメクレンブルク=フォアポンメルン州にかけては本当、真っ平らで草原が広がる。道路が滅多にないので、田園風景が美しい。とはいえ、走っても走っても同じような光景が続く。日本とドイツは、国土面積は同じであるが、こういう光景をみると、ドイツはまだまだ土地に余裕があるな、と思わせる。

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スマッシング・パンプキンズのコンサートに行く [ロック音楽]

スマッシング・パンプキンズのコンサートがあるのでとことこと出かけた。6月22日である。会場はビューレハイデというベルリンの東にある森の中の野外円形劇場であった、これは、鉄道駅から森の中を10分ぐらい歩いて着く。この時期なのでコンサートが終わった後も明るかったが、そういう季節じゃないと、なかなか寂しいものがあると思う。

18時30分開演でその時間のちょっと前に着いた。どうも列は3つに分かれていて、女性優先の列、そして荷物を持ってない人の列、そして荷物を持っている人の列である。私は小さな袋を持っていたのだが、荷物として認定されてまた並び直された。腹が立って抗議したけど受け入れられなかった。さて、中に入ると麦酒や食べ物もたくさん売られていて、ちょっとお祭りのようであった。ビールを呑んで、カレー・ヴァーストをつまみにしながら演奏を聴く態勢を取る。さて、ただ、前座バンドのインターポールが20時前まで演奏していて、これは退屈であった。あと30分続いたら帰宅してしまったかもしれない。しかし、どうにか終わり、スマッシング・パンプキンズが登場。個人的にはスマパン、初めてである。オリジナル・メンバーのジェームズ・イハも復帰していて、インターポールとは次元が違う迫力で、黄昏時の円形劇場に映える彼らの姿が、ちょっと非現実的な感じがして、この場所にいてよかったと思う。改めてビリー・コーガンのギターがとてつもなく上手いので驚いた。あと、Kiki Wongという35歳の中国系アメリカ人の女性が新しいギタリストとして参加していたのだが、彼女のメタル系のギターもなかなかの迫力であった。もうお母さんらしいが、なかなか、こういうキャラを選ぶビリー・コーガンの慧眼は鋭い気がする。そして、ドラムはさすがの上手さで、スマパンって凄いバンドなんだな、ということを改めて確認する。個人的にはCherub Rockと1979がよかったが、他にも”Tonight Tonight,” “Zero” “Bullet with Butterfly Wing” “Ava Adore” “Disarm” “Jellybelly” “Mayonnaise” などを演奏した。

さて、当日はこの円形劇場は完売で17000人が入ったそうだ。あと、ドイツ人の観客は演奏中にお喋りばかりして、ロックの観客としてはお行儀が悪かった。まあ野球場のようにビールが売りまくられているので、みんな相当酔っ払っていたのではあるが。あと、携帯で動画撮影する奴ばかりで、どうせそんなの撮影しても見ないのだから舞台をみていろよな、とも思ったりした。まあ、アメリカ人もロック・コンサートでのお行儀が悪いが、それといい勝負である。外タレが日本人の観客が素晴らしいというのは、社交辞令だと思っていたのだが、一概にそうは言えないかもしれないと思ったりした。いや、最前列の方に行くと違った印象を抱いたかもしれないが。

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フィル・コリンズとポール・マッカートニーとの確執 [ロック音楽]

私は知らなかったのだが、フィル・コリンズとポール・マッカートニーとは確執状態にあったらしい。そのきっかけは2002年のバッキンガム宮殿でのパーティで、ポールとフィルが会話をした時、ちょうどフィルはハンター・デイヴィスが書いた『ビートルズ』の本を持っていたので、フィルがポールに「サインをしてくれない」とお願いしたら、ポールは隣にいたフェザーに向かって「小さいフィルは、ビートルズのサインが欲しいんだね」と言ったそうだ。それで、フィルは鶏冠に来たらしい。下記のウェブサイトでそこらへんの顛末が紹介されている。

https://www.youtube.com/watch?v=Rzuv41SVjFo

ポール・マッカートニーはモーツァルトやベートーベンと並び称される大天才である。シューベルトなんかとは次元が違う。300年後も500年後も人類は(存在していたらだが)、ポール・マッカートニーの歌を楽しんでいるであろう。フィル・コリンズは素晴らしいドラマーであるし、ボーカリストとしてもなかなかのものであるが、作曲家としてはそれほど素晴らしくない。エルトン・ジョンにも劣る。ただ、そういうのとは別に、大天才であっても、やはり人はあまり小馬鹿にしてはいけないような気がするのだ。フィルが出来なくてポールが出来ることはたくさんあるが、ポールは逆立ちをしてもフィルのようなドラムは出来ない。ジェネシスやブランドXは、ビートルズの曲をほとんどコピーできるが、ポールはともかく、ビートルズのメンバーはジェネシスやブランドXの曲をその通りにはまずコピーできない。確かにコピーできるとしたらポールかな、とは思うが。そういう風に考えると、ポールの態度は残念だなあ、いくら大天才であっても。ちなみに、私はポール・マッカートニーの大ファンであるし、できれば人柄も含めて愛したいと思うが、まあ、そういうのは難しいことなのかもしれない。フィル・コリンズも決していい人柄ではないと思うが、なんか、その人間的弱さというか人間らしさが惹きつけられるんだよね。いや、実際、会ったら、相当、嫌な奴かもしれないが。とはいえ、酒を呑んでどちらが楽しいといったら、これは間違いなくポール・マッカートニーではなくて、フィル・コリンズだろうなあ。

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パスポートを紛失した [地球探訪記]

パリの空港で飛行機に乗ろうとしたら、なんとパスポートを紛失していることに気づいた。チェックインも携帯でしていたので、そこでパスポートを提示することもしなかったので、飛行機に搭乗する時点で気がついたのだ。さて、飛行機に乗れるかという瀬戸際ではあったが、EUの免許証を見せたら乗ることができた。パスポートは単に身分確認書類であることを気づく。さて、しかし、今日は土曜日。来週の水曜日にはアメリカに行かなくてはいけない。パスポートを再発行したら間に合わない。一応、一番、置き忘れている確率が高いホテルにさきほど機内(離陸前)からメイルを送ったが、それによって対応が変わる。ここになければ、なぜ無いのかはまったく訳が分からないが、鞄の横が多少、空いていたのでそこから落ちた可能性もあるかもしれない。これは、相当のなかなかのピンチである。まあ、とりあえずドイツの家に戻ってから考えるしかないか。
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ジェイン・フォンダが86歳という年齢なのに頭脳明晰なので驚いた! [トランプのアメリカ]

ジェイン・フォンダがジョー・バイデンの選挙応援をしている。政治的なイメージが強い彼女であるが、政治家の選挙応援をするのは今回が初めてであるらしい。それは、万が一、トランプが再選されたらとんでもないことが起きるという危機意識からだそうだ。それはともかくとして、彼女がCNNの番組でウルフ・ブリッツァーの取材を受けたのだが、その受け答え、喋り方、内容があまりにもしっかりとしていたので心底、驚いた。86歳という年齢であるとは到底、思えない。化け物か、というぐらいの頭脳明晰さである。いや、30歳でこのように受け答えしたとしても随分と賢いなと思うが、質問への的確な答え、結構、難しい質問への適切な流し方等、凄いレベルである。私の母親は85歳だが、認知症が相当、進んでいるのと比べると偉い差である。個人的にはジェイン・フォンダというと、『バーバレラ』のイメージが強いが、あのアホ役を演じていた女優が、この年齢でこのインテリさというのは本当に驚く。CNNでの取材は下記のユーチューブで見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=pncWtVqnjM4

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朝日新聞のニューヨーク支局長中井大助のちょっと信じられない記事についてコメントする [トランプのアメリカ]

2024年5月31日に朝日新聞のニューヨーク支局長中井大助による「トランプ法廷」の記事が掲載された。私はウェブサイトで読んだ。

https://digital.asahi.com/articles/ASS5012N5S50UHBI00FM.html?linkType=article&id=ASS5012N5S50UHBI00FM&ref=mor_mail_kaiin_topix1_20240601

この記事は裁判の結果、そして、彼の意見が述べられているのだが、そこで「裁判に党派性がなかったともいえない」というトランプのほとんど知性がある人なら騙されないようなレトリックに騙されたようなことを述べている。裁判が「党派性」に支配されるのであるなら、それこそバナナ・リパブリックである。民主主義の裁判制度はそういう「党派性」を越えた平等性のうえで初めて成立しているのである。確かに最高裁の判事は、各政党が自分達の政治理念に沿った判事を選ぶ傾向にある。共和党念願の堕胎禁止といった法律が各州で制定できているのは、最高裁の判事が共和党寄りであるからだ。とはいえ、本来であれば「党派性」を越えたところで裁判は機能すべきではあるし、そのような制度になっている。

さて、そして今回の裁判である。今回の裁判は共和党が指摘するような「党派性」を越えて、アメリカの裁判制度がしっかりと機能したというように評価されているし、私もそう思う。今回は共和党に寄ったトランプ派の陪審員もいたらしいが、それでも全員一致の判決が出ている。このトランプ派の陪審員が判決を遅らせるような工作をすることができたにも関わらず、法律を優先させたと報道されている。今回は34の案件ですべて有罪がなされている。党派性とかを問うような裁判ではないし、陪審員がしっかりと制度に則って判決を下した。OJシンプソンの裁判の時のように陪審員は感情に支配されることもなく、事実に基づいて、自分の政治的考えを離れて、一市民としての責任をしっかりと果たした。最高裁よりよほどましである。

そういうことはユーチューブでニュース報道やコメントをみていれば明らかである。この支局長は、本当にジャーナリストなのか。こういう理解の浅いジャーナリストがトランプイズムに勢いをもたらしてしまうのだ。アメリカの(しっかりとした)ジャーナリストに比べると、あまりにもレベルが低いのではないか。愕然としたので、ここにブログ記事をアップさせてもらう。私は子供の頃から、朝日新聞のファンだし、朝日新書から本を出したこともあり、贔屓していたが、朝日新聞、大丈夫なのか。

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