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ヘルシンキでフィンランド製のエフェクターを購入する [ロック音楽]

フィンランドのラハティという都市に来ている。打ち合わせの相手がどうも熱が出たそうでキャンセルになったので自由時間が出来た。ということで、電車で一時間ちょっとのヘルシンキまで向かう。

さて、最近、物欲が随分となくなった私であるが、ギターのエフェクターにはちょっと抑えが効かないところがある。フィンランドはマッド・プロフェッサーというエフェクターが有名なので、日本では手に入りにくいようなエフェクターがあれば購入しようと思って、中央駅のそばの楽器屋に向かう。この楽器屋、流石、東京の素晴らしい品揃えのお店に比べると今ひとつの品揃えではあったが、それなりに拘って仕入れているようだ。特にストライモンの商品が多く置かれているのは印象的であった。やはり、時代はストライモンなのだろうか。あと、日本が誇るヴェムラムのジャン・レイも置いていた。ボスはコンプレッサーだけが置いてあった。日本とも類似点も多いし、そうでないところもある。いろいろと興味深い。
店長は英語が通じたので、「観光客なのだが、せっかくフィンランドに来ているのでマッド・プロフェッサーの掘り出し物のエフェクターがあれば買いたいのだけど」と尋ねると、「マッド・プロフェッサーは来週に仕入れるので今はあんまり揃えていないんだよね」とのこと。「それじゃ、他のフィンランド製のエフェクターはどんなのがあるの?」と尋ねると、フィンランドのヘビー・メタル・バンド、チルドレン・オブ・ボトムのエンジニアをしていた人が開発したものがある、とのこと。これは、ブースターとオーバードライブのエフェクター二つが一つになったようなもので、意地悪そうなフクロネズミの顔が描かれている。値段を聞くと200ユーロをちょっと切る値段。これなら衝動買いもできるな、と思って、ちょっと試奏させて欲しい、と言って試奏させてもらう。なんと、アンプがマッド・プロフェッサーのものだ。「マッド・プロフェッサーはアンプもつくっているんだ」と言うと「ごく、最近、開発をしたんだ」とのこと。いや、このアンプは、実はものすごくいい音がして、これを買いたいぐらいに思ったが、流石にこれからドイツを移動するのに買うのは無理でしょう。あと、日本じゃあ、置くところがないからな。さて、肝心のエフェクターだが、ノイズが気になるが、なかなか骨太のいい音がする。ということで、日本じゃあ買えないかもしれないな、もしかしたら日本で売ると高く売れるかも、とも考え、衝動買いをしてしまった。パワー・ドランク・オッポサム(る 酔っ払って強くなったフクロネズミ)というなかなか微妙なネーミングである。ちなみに会社名なども書かれていない。「箱もちょうだい」と言ったら「箱はない」とのこと。私が驚いた顔をしたら、ちょっと入る箱を探してくる、と言って箱に入れてくれた。ただ、買った後で気づいたのだが、電圧や電流も分からない。説明書もない。ネットで検索したら、このお店のホームページでしか、このエフェクターを説明したものはない。しかも、ネット上ではスウェーデン製とのことで、これはチルドレン・オブ・ボトムのエンジニアというのも嘘だな。しまったなあ、と思わなくもないけど、まあ感電さえしなければいいか。

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