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ケビン・デュラントの不思議 [スポーツ]

ケビン・デュラントは現役のバスケット選手としては、最高レベルの選手である。その得点力、さらに本気を出した時のディフェンス力などは、三国志でいえば関羽のような圧倒的な存在感である。さて、しかし、人間力は弱いと思う。というか、感情的であり、いい意味で人が好く、悪い意味では計算ができない。
 今回も四年間の契約をネッツとしているにも関わらず、ネッツにトレードに出してくれと願い入れた。というか、こういうことはそもそも公にせずに、秘密裏にやるべきだろう。ここらへんも計算ができない、と思うのだが、しかもトレードに出して欲しいチームはフィニックスとマイアミと指定した。ここで指定したことで、ネットはこの2つのチームに対して交渉力を減じたので、デュラントが指定したことでより行けなくなってしまった。いや、本当、アホかも(もちろん、意中に他のチームがあってわざと偽情報をリークしたなら分からないでもないが)。
 そもそも、デュラントがフィニックスに行くような状況下では、少なくともブッカーと交換になるだろうから、現行のフィニックスの戦力は大きく減じることになる。デュラントはまさか、そういうことも計算していないのであろうか。
 というか、ネッツは来年度でもラスベガスではウォリアーズに次いで優勝確率が高いと予測されているので、ネッツにいればいいだけの話だ。というか、ウォリアーズに行くならともかくとして(いや、一ウォリアーズ・ファンとしては絶対、来てもらいたくない)、それ以外のチームだったらネッツが一番、勝率が高いと思われるのに、なぜそこを出なくてはいけないのか。
 一つ考えられるのは、親友であるアーヴィングが長期のマックス(最大)契約をネッツが拒否したことに対する抗議ということであるが、ワクチンを打つのを拒否し、プレイオフでボストンに4タテを喰らうことになった戦犯であり(アーヴィンがプレイしていたら流石、8シードでのプレイオフ進出はあり得なかった)、さらに敗戦インタビューで「ケヴィンと(チーム)をマネージしていく」と驚天動地の発言をしたことを考えれば、ネッツがアーヴィンと長期ではなく一年契約にしたのは当然のことである。
 というか、そういうことをしたければ、四年といった長期契約をしては駄目だ。長期契約をしてトレードに出してくれ、といった後、どういう将来ビジョンをデュラントは思い描いているのであろうか。どうも、感情的にその場、その場で判断をしているとしか思えない行動が多すぎる。
 デュラントの才能は図抜けている。しかし、心がそれに伴わないと、真の一流選手にはなれないのではないか。アーヴィンにも同じことがいえる。まあ、そこがバスケットというスポーツの楽しいところなのであろう。

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