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『日本の美林』井原俊一著 [書評]

 日本は森林国である。森が占める国土面積の割合は7割にも及ぶ。スイスのような山岳国家ではないのに、この割合の高さは改めて驚くような数字である。さて、しかし森と一言でいっても一様ではない。広葉樹、針葉樹、原生林、天然林、人工林・・・いろいろとそのタイプは違う。本書では、「資源」と「環境」という二つの対立する価値観で捉えられる日本の森をいかに「生きた森」として持続可能な状態で将来に維持させていくか、その方策を検討する。著者は全国24カ所の森を訪ね、それらの森の現状報告・分析を通じて、日本の森の多様さ、豊かさ、そして、その危機的な現状を読者に伝えてくれる。

日本の美林 (岩波新書)

日本の美林 (岩波新書)

  • 作者: 俊一, 井原
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1997/07/22
  • メディア: 新書



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