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女難のフィル・コリンズ [ロック音楽]

フィル・コリンズは女難の人である。フィル自身、テレビ番組の取材で「俺はバスタード(Bastard: くそ野郎)だ」と言っていたぐらいなので、フィルに問題がないことはないだろうけど、ちょっと同情する。一昨日のVanity Fairに、三番目の奥さんがフィルの4000万ドル(40億円相当)のマイアミの家に、勝手に結婚していた男性と住んでいたのだが、ようやく追放したという記事が載っている。どうも、家の買い手もみつかったそうである。
https://www.vanityfair.com/style/2021/01/phil-collins-ex-wife-orianne-cevey-evicted-40-million-mansion-sold-lawsuit
 なかなか酷い女性である。ということで、フィル・コリンズのこれまでの女性関係も気になったので調べてみた。
 フィルの最初の奥さんはアンドレア・ベルロレッリである。名字からするとイタリア系であろうか。フィルがまだミュージシャンになる前、ドラマ学校の学生をしていた時に知り合ったのが縁である。1975年に結婚している。1975年というとピーター・ガブリエルがジェネシスを脱退した年である。アンドレアは再婚であり、前夫との子であるジョーリー・コリンズを育て、また、長男のサイモン・コリンズはサウンド・オブ・コンタクトというカナダのバンドでボーカルとドラムを担当している。このサウンド・オブ・コンタクト、ポップ・プログレという感じでなかなかクオリティが高い。
 このアンドレアはその後、絵描きと浮気をし、フィルは精神的に落ち込む。そして、イン・ザ・エア・トゥナイトという佳曲をソロ・アルバムで発表する。ちなみに、このソロ・アルバム「Face Value」ではピアノの上にペンキが置かれている。フィルは偶然だ、と言っているが偶然の訳ないよな。フィルの落ち込みは酷く、ジェネシスも解散の危機に陥るが、フィルのセラピーという感じで、マイクとトニーが彼の家でいろいろジャムをして気を紛らわせているうちにつくられたのが、ジェネシスの後期の大傑作「Duke」である。
 そして、二番目の奥さんとなるのがジル・テーヴェルマンである。1980年に出会い、1984年に結婚し、1996年に離婚する。この奥さんとの娘がのちに女優となるリリー・コリンズだ。フィルの面影もあるが、奥さん似の美人である。
 この離婚はフィルの浮気が原因のようで、その浮気相手が三番目の奥さんとなるオリアンヌ・セヴィである。1994年からつき合い始め、1999年に結婚する。オリアンヌとはニコラスとマシューという二人の息子がいる。ニコラスはドラマーで2019年のフィルのソロ・コンサートではドラムを叩いた。フィルもお墨付きのまだ20歳にも満たないが、いいドラマーである。2006年には別居し、2008年には離婚するが、その後、またマイアミで2016年頃から同居し始める。ちなみに2006年から2016年までは、フィルはディナ・タイラーというジャーナリストと付き合っていた。ディナと別れた理由は前妻と復縁するためだったそうだが、その後、なんとオリアンヌ(46歳)は31歳の若手ミュージシャンとフィルに内緒で結婚し、マイアミの家に二人で住み始めたのである。
 彼らを追い出すのにフィルは結構、苦労したがようやくそれが出来たというのが、この2日ぐらいの報道である。
 いや、これは大変だ!フィル・コリンズ、なんか可愛そうである。しかし、こうやって錯綜した女性関係を時系列でみると、やっぱり最初の奥さんの浮気が相当、トラウマとして残ってしまったのかもしれない。浮気をされると、浮気を仕返す、というのはあり得ることかなとも思う。特にフィルの場合、浮気をされた後、ソロで売れたり、ジェネシスもオタク男子好みのプログレ・バンドからスタジアム・バンドへと浮上したりして、大スターになったから、もう超絶もてたであろうから。しかし、フィルと関係した女性の写真をみてもなんか感心しない。特にオリアンヌは個人的にはちょっとあり得ない。まあ、もてない自分がこんなことを言う資格はないのだが、それでも、ちょっとないかなとは思う。強いていえば、リリーの母親のジルはいい感じがするが、フィルは満たされなかったのであろうか。
 人間、その道で成功してもなかなか幸せにはなれないな、というのを考えさせられるフィル・コリンズの女性遍歴である。まあ、マイケル・ジャクソンやフレディ・マーキュリーのように早死にしないで、ここまで生きてこれただけでもファンとしては感謝しなくてはならない。フィル・コリンズももう69歳である。

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