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トランプが郵便投票を嫌がる本当の理由 [トランプのアメリカ]

トランプが郵便投票について、その正当性についていちゃもんをつけている。これに関しては、日本の新聞とかもはっきりとその背景を説明していないと思うので、なぜトランプが郵便投票を「歴史上最も不正確で不正にまみれた選挙」と主張しているのか、その理由を解説したいと思う。
 まず、郵便投票において不正が働いたという証拠はない。不正確という点では、100%ではないようだが、統計的に選挙結果に影響を与えたようなことはない。というか、そもそもトランプ自身が郵便投票を行っている。自分がやっておいて何で文句を言うのか、とも思うが、そこはトランプ。いちゃもんをつけるには、それなりの理由がある。
 エマーソンカレッジが2020年7月30日に行ったアンケート調査では、選挙日に投票会場で行く人達のうち65%がトランプ、32%がバイデンに投票すると回答している。一方、郵便投票では20%がトランプ、76%がバイデンに投票すると回答している。
 このアンケート結果から推察されることは、実際の選挙では投票会場での集計の方が早く結果が分かるので、最初はトランプが優勢であるという報道がなされる。しかし、郵便投票が開票されていくとバイデンが追い上げ、現在、全米規模ではバイデンの方がトランプより支持率が10%高いので、最終的にはバイデンが勝利することになるであろう。
 今、まさに民主党の人達や心あるアメリカ人が恐れているのは、トランプは投票日の早い時点で「勝利宣言」をして、郵便投票の結果を無効にしようとするのではないか、ということである。そして、そのための布石をトランプはもう打っているのだ。トランプは選挙結果が不正である、と主張し、大統領に居座ることを人々は恐れている。
 大統領レベルの選挙で、ここまで堂々と不正を働こうと考え、そのことを隠そうともしないトランプはニクソンよりある意味、大物でもあるが、ここまで明々白々にやられると、さすがにアメリカでは内乱が起きるであろう。なんかアフリカの国のようだが、既に、その兆候はポートランドやのケノーシャでみられていることや、過半数が反トランプである状況を鑑みると、そのような事態はむしろ不可避であるだろう。その結果、アメリカは分断し、各地でトランプ派と反トランプ派とが対立することになる。この場合、日本と違って、多くの国民は銃を所有しているので、相当数の人が殺されるであろう。なんか、恐ろしいことがあと二ヶ月で起きそうな気がする。このように考えると、本当、トランプはアメリカを壊すために出現したとしか思われない。
 納税関連の情報をひたすら隠し続けているのも、ロシアとの繋がりが露見してしまうからだとの指摘もある。今回もロシアはSNS等を使って、大統領選に既に随分と干渉し始めていることがほぼ明らかになっていることを考えると、やはりトランプはロシアの手先なのだろうか。
 アメリカの民主主義や三権分立といった、国の骨格となる制度の破壊に邁進するトランプの姿をみるにつけ、アメリカ人の多く(3割ぐらい)の知性の無さに呆れると同時に、ロシアのあまりの戦略的知能の高さに恐れおののく。今の日本の政治家じゃあ、とてもじゃないけど太刀打ちできないだろう。そして、相も変わらず、トランプの真の恐ろしさを分からず、とりあえずアメリカについていけばいいだろう、アメリカの機嫌を取っていればいいだろう、というボケた日本人にも憂慮する。アメリカが内部崩壊したら、日本もその影響から免れることはないであろう。私はもういい年だからいいが、若い人達は日本を捨てた方がよくなるような時が近いうち、来るかもしれない。

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