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ウィスコンシン州のケノーシャ市で、プロテストのデモの人達に発砲し、二名殺害し、一人を重傷にした犯人は州外からライフルをもってやってきた17歳青年 [トランプのアメリカ]

8月25日の夜、ウィスコンシン州のケノーシャでの、警官による黒人男性の背中への発砲事件に対するプロテストのデモの現場に、とことこライフルを持って現れたのが17歳のカイル・リッテンハウスである。彼の実家は、ウィスコンシン州ではなく、隣のイリノイ州であり、どうも親の車に乗っけてもらって、ケノーシャまでやってきたらしい。
 彼は熱烈なトランプ支持者のようで、トランプが最近、やたらに批判しているプロテストのデモについて、自分もこのデモから街を守ろうと考えて、ライフルを持ってとことことケノーシャまで来たのである。
ABCの番組が、この状況をルポルタージュしている。 
https://www.youtube.com/watch?v=Q5AvEmFPq1g
 17歳のあどけない表情の男性が、彼の身体に合わず大きなライフルをぶらぶらさせながら逃げている姿をみて、アメリカという国に対して絶望的な気持ちにさせられる。
 まず、そもそも自分の州でもない場所に、なんでわざわざ17歳の男性がライフルをもって行かなくてはいけないと考えるのであろうか。そもそも、戦争でもないのに、なんでライフルを持っていく必要があるのか。これは、潜在的に人を撃ちたいという気持ちがなければそういう行動に出ないと思われるのだ。
 そして、それを母親が車でケノーシャまで送っていくというのは、一体全体どういうことなのか。合衆国憲法修正条項第二条は、ろくでもないなと思っているが、それは基本、セルフ・ディフェンスに使われるべきもので、隣の州まで行って行使するようなものではない。ケノーシャにとっては、この犯人こそがよそ者なのである。
 こういう若者、そしてこの母親のような人達がトランプ支持の母体である。合衆国憲法修正条項第二条を盾に銃の保持を主張し、自分達とは違う「黒人の命を尊べ」というプロテストの人達に敵意をむき出しにする。
 恐ろしいことに、トランプは自分達の支持層が、そのような人だということをしっかりと理解しているのか、犯人の行動は「自主防衛」じゃないかと言っている。
 いやはや、こういう考えの人達と同盟を結んでいる日本って大丈夫なのだろうか。まだ日本人はトランプの恐ろしさをしっかりと理解していないような気がしてならないので、ちょっとこの事件について、乱文を書かせてもらった。

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