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崇徳の村にある小学校を訪れる [地球探訪記]

崇徳の村にある小学校を訪れる。校長先生のお話を聞く。校長先生が赴任した時は学生数は210人だったが、現在は180人となっている。この村は小学校までしかない。小学校を卒業するとどうなるのか。校長先生に尋ねると、分からないという。なぜ、分からないのか、最初は不思議であったがこれは戸籍の問題で、いわゆる都市戸籍を有してない人は都市に出ても内緒か、私のような外国人に報告するような内容ではないことから分からないと回答したようだ。
 ちなみに中国の学校制は9年制。現在、これを12年制に変えようとしているそうだ。9年制を開始したのも20年前である。この小学校の前に包子屋があるのだが、そこのご主人は33歳であるが、小学校卒である。というと、ちょうど最後の小学校卒になるのであろうか。ちなみに中学校はこの村にはないので、公立だが寄宿舎に入る形となる。あとデータはないが、大学にまで行くとほとんど村には戻ってこないそうである。これは、大学まで行くと都市戸籍が取れるからのようだが、ここらへんのシステムを私はまだしっかりと理解していない。
 小学校は村のほぼ中心に位置し、この村の社会的にも中心としての役割を担っていると思う。建物はコンクリートの4階建てである。小学校としては、読書と道徳に力を入れているそうだ。特に前者は入学試験に求められるので重要なそうだ。小学校の運営に関しては、共産党と児童の父母からの支持が不可欠であるようだ。先生の給料はとても安く、校長先生の仕事はこれを補填するような財源を確保することらしいとの説明があったが、具体的な数字や保全方策は聞けなかった。中国はしっかりと教育に力を入れているというイメージがあったが、崇徳のような村レベルであるといろいろと大変な問題が山積みされているようであった。









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