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ドイツではバースデイ・パーティーを当人が負担する [ドイツ便り]

ドイツではバースデイ・パーティーを当人が負担する。これは誕生日を迎えた人が祝されるのではなく、むしろ、少なくとも経済的には罰されるということで、あまり嬉しくない習慣だと思われる。どうして、こういうことになったのか。チャットGPTで尋ねてみたら4つほどの回答が得られた。
1) ドイツではホストがゲストに食事などを提供するのが習慣だから。誕生パーティーは誕生日を迎えた人がホストなので。
2) みんながこの習慣に従うので、結果的には公正であるので。
3) 独立と自立の精神。自分の祝いごとは自分で管理する。
4) ゲストに経済的な負担を与えないようにする工夫。
ふうむ、まあ、そういうことなのかもしれないが、私はそもそも他人の誕生日を祝う気持ちが欠けているだけかと思う。そういう気持ちが欠けている人が多いと、そもそも誕生日を祝うという行事ができなくなってしまう。まあ、しなければいいのかもしれないが、それはそれで寂しいので、妥協点として、誕生日を迎えた人が、自分が出費をするので、私の誕生日を祝ってくださいよ、という習慣ができてきたのではないだろうか。いやいや、ドイツ人はそこまで冷たくないでしょう、と指摘する人は、それじゃあ子供の誕生日も子供が負担するのか、と問いたい。なぜなら、ロジック的にはそうなるからだ。ドイツ人でも子供の誕生日は、親がすべて提供すると思うのである。もちろん、子供が成人したら状況はもしかしたら変わるかもしれないが、これはドイツ人でも子供の誕生日を祝う気持ちがあるからだ。つまり、他人の誕生日を祝いたい、という気持ちがあれば、人々はそれなりに負担すると思うのだ。まあ、ないものをあるというように偽善的にしない、というプラグマティックな考え方はドイツ的とは言えなくもないが、ちょっと人間関係を寂寞とさせることもあるかな、と思ったりする。ドライといえば聞こえはいいが、そのドライが何か生産的に機能しているようには思えない。

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