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会社のため、とかお国のため、とかいう言葉が嫌いだ [その他]

会社のため、とかお国のため、とかいう言葉が嫌いである。サラリーマンの時に、よく「会社のため」とか言う輩がいたが、「会社のため」という「会社」とは何なのか、説明してくれ、とよく思ったものである。「会社」は法概念ではあるが、そのような概念で説明される「会社」を尽くす対象として捉える考え方は危険であると思う。「会社のため」というのは、会社が個人より上位に位置するような考え方だ。いや、「会社」が極めて単純な目的を持っている場合は、そのような議論をする余地はあるかなと思う。例えば、鯛焼き屋の会社が、鯛焼きをなるべく多くつくって売って、年間で300万円の利益を出す、みたいな目的を挙げた場合、それに同調したものが一緒に協働して頑張るというのはあるかと思う。しかし、この鯛焼き屋がとても美味しい鯛焼きをつくる、とかユニークな餡を入れて個性的な鯛焼きをつくる、とかいう目的を加え始めただけで、目的同士が矛盾を生じ、「会社」の何に自分が力を入れていいかが見えなくなってくるであろう。よりよい社会づくりに貢献する、とかサステイナブルな未来をつくる、とかいう曖昧で耳障りのよいだけの目的を挙げる会社は、自己を犠牲にしてまで会社のために尽くす意味はほとんどないと思われる。そして、大抵「会社のため」とかいう輩に限って、自己の利益を優先する傾向が強い。つまり、自分以外を「会社のため」に尽くさせようとしていたりする場合が多いのだ。下手したら「会社」=「自分」だと思っているかもしれない、と疑わせたりもさせる。
 ただ、そういう「会社のため」みたいなことを強要するような会社は辞めればいいだけの話だが、これが国になるとたちが本当に悪くなる。気をつけないといけない。

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