ナイト・オブ・ザ・プログフェストの歴史 [ロック音楽]
ドイツのローレライで7月19日から21日まで開催されたナイト・オブ・ザ・プログフェストに参加した。このフェストは2006年から始まった。どうも思いつきレベルで始まったフェストであるようなのだが、それから18年間ほど続いた。そして、2024年で終了する。ということで、プログフェストの有終の美を目撃する機会に恵まれたという訳である。そこで、ちょっとその歴史を概観したいと思う。
初年度の2006年に出演したのはフィッシュ(元マリリオン)、シルヴァン(ドイツ)、ジェネシスのトリビュート・バンドであるセコンド・アウト、そしてモストリー・オータム(イギリス)の4バンドであった。まあ、プログレッシブ・ロック・ファンでもなかなか行きたいとは思わないようなメンツであったと言うことは否定できないであろう。しかし、2007年は随分とメンツは魅力的になり、ジェスロ・タル、エイジャという集客力のあるバンドに加え、ペンドラゴン、フィッシュ、IQなど計7バンドが参加し、フェスも二日にまたがった。2008年からは3日間となり、バークレイ・ジャイムス・ハーヴェスト、ロジャー・ホッジソン、タンジェリン・ドリーム、フィッシュ、イット・バイツ、レイ・ウィルソン、ザ・フラワー・キング、マジェンタなど、相当、魅力的なメンツを揃えたイベントへと成長する。2009年からは開園日は二日間に戻るが、スティーブ・ハケット・バンド、アリーナ、ラズーリ、ペンドラゴン、リバーサイドといった2024年と似たメンツに加え、エージェント・オブ・マーシーが出演するなど濃いメンツを揃えることに成功した。2010年はマリリオン、シルヴァン、ザ・エニッド等が出演。2011年はドリーム・シアター、リバーサイド、アナセマ、ムーン・サファリ、IQ等が出演。2012年はスティーブ・ハケット・バンド、サーガ、アリーナ、ザ・フラワー・キング、ラズーリ、シルヴァン等が出演。2013年はスティーブン・ウィルソン、オペス、マグマ、キャラヴァンなどが出演するが、ちょっとメインアクトが弱くなった印象を受ける。2014年はマリリオン、トランスアトランティックがメインアクトで、他にはIQやアナセマなどが出演する。2015年からは再び3日に戻り、キャメル、フィッシュ、スティーブ・ハケットがトリを務める。他にはザ・エニッド、シルヴァン、リバーサイド、ラズーリ、ペンドラゴン、ビアード・フィッシュなどが出演する。これはなかなか素晴らしいメンツを揃えることに成功したのかなとの印象を受ける。2016年はホークウィンド(イギリス)、スポックス・ビアード(アメリカ)、ザ・ミュージカルボックス(カナダ)がメインアクトで、私はこれらをよく知らない。いや、ザ・ミュージカルボックスがジェネシスのトリビュート・バンドであることは知っているのだが、残りの二つのバンドは寡聞にして知っていない。他の出演者であるフォーカス、カール・パーマーは昔取った杵柄、で流石に知っているが、他は知らず、この年は人を集められたのか、ちょっと気になる。2017年は、前年から一転して、イエス、カンサス、ゴング、レイ・ウィルソンといったなかなか豪華なメンツを揃えている。他にもマイク・ポートノイス・シャタード・フォートレス(アメリカ)、クリス・トンプソンが出演している。2018年はキャメル、リバーサイド、ビッグ・ビッグ・トレイン、スティーブ・ホガースなどを揃える。2019年はニック・メイソン、タンジェリン・ドリーム、スティーブ・ヒレッジ、ラズーリ、IQ、アナセマなどが出演する。そこそこ渋いメンツであるが、集客力に関してはちょっと疑わしい。そして、コロナ禍の2020年と2021年はキャンセルとなり、2022年はスティーブ・ハケット、PFM、ルネッサンスという昔の大御所、それに加えてペンドラゴン、コロシアム、ムーン・サファリなどが出演する。そして2023年はニック・メイソン、ザ・ミュージカルボックス、レプロウス(ノルウェイ)という今ひとつのメインアクトに私もほとんど知らないミュージシャンばかりが出演した。唯一、ウィッシュボーン・アッシュが参加していたのは興味深いが、全般的に翌年、このイベントを閉じることに繋がる集客だったのではないかと邪推する。ということで最後の2024年を迎える訳であるが、これはメインアクトがリバーサイド、スティーブ・ハケット、ビッグ・ビッグ・トレインで、それに色を添えたのがアリーナ、ペンドラゴン、スティーブ・ロザリー・バンド、ザ・フラワーキングス、ラズーリ、ビアード・フィッシュ、カルナータカ等であった。特に最後の年ということで、特別に豪勢という訳ではないかもしれないが、昨年に比べると遥かにレベルアップされていたメンツを揃えることに成功した。
3日間での通しのチケットの値段は240ユーロ。会場のローレライ野外音楽堂はライン川の有名なローレライの岩の上の台地にあり、そこからのライン川の眺めは素晴らしい、の一言である。収容力は15000人で、つくられたのはナチス時代であり、集団イベントのためだったらしい。
【会場からは素晴らしいライン川の眺めが得られる】
【収容能力15000人のこの会場はナチス時代の集会用に1930年代につくられた】
初年度の2006年に出演したのはフィッシュ(元マリリオン)、シルヴァン(ドイツ)、ジェネシスのトリビュート・バンドであるセコンド・アウト、そしてモストリー・オータム(イギリス)の4バンドであった。まあ、プログレッシブ・ロック・ファンでもなかなか行きたいとは思わないようなメンツであったと言うことは否定できないであろう。しかし、2007年は随分とメンツは魅力的になり、ジェスロ・タル、エイジャという集客力のあるバンドに加え、ペンドラゴン、フィッシュ、IQなど計7バンドが参加し、フェスも二日にまたがった。2008年からは3日間となり、バークレイ・ジャイムス・ハーヴェスト、ロジャー・ホッジソン、タンジェリン・ドリーム、フィッシュ、イット・バイツ、レイ・ウィルソン、ザ・フラワー・キング、マジェンタなど、相当、魅力的なメンツを揃えたイベントへと成長する。2009年からは開園日は二日間に戻るが、スティーブ・ハケット・バンド、アリーナ、ラズーリ、ペンドラゴン、リバーサイドといった2024年と似たメンツに加え、エージェント・オブ・マーシーが出演するなど濃いメンツを揃えることに成功した。2010年はマリリオン、シルヴァン、ザ・エニッド等が出演。2011年はドリーム・シアター、リバーサイド、アナセマ、ムーン・サファリ、IQ等が出演。2012年はスティーブ・ハケット・バンド、サーガ、アリーナ、ザ・フラワー・キング、ラズーリ、シルヴァン等が出演。2013年はスティーブン・ウィルソン、オペス、マグマ、キャラヴァンなどが出演するが、ちょっとメインアクトが弱くなった印象を受ける。2014年はマリリオン、トランスアトランティックがメインアクトで、他にはIQやアナセマなどが出演する。2015年からは再び3日に戻り、キャメル、フィッシュ、スティーブ・ハケットがトリを務める。他にはザ・エニッド、シルヴァン、リバーサイド、ラズーリ、ペンドラゴン、ビアード・フィッシュなどが出演する。これはなかなか素晴らしいメンツを揃えることに成功したのかなとの印象を受ける。2016年はホークウィンド(イギリス)、スポックス・ビアード(アメリカ)、ザ・ミュージカルボックス(カナダ)がメインアクトで、私はこれらをよく知らない。いや、ザ・ミュージカルボックスがジェネシスのトリビュート・バンドであることは知っているのだが、残りの二つのバンドは寡聞にして知っていない。他の出演者であるフォーカス、カール・パーマーは昔取った杵柄、で流石に知っているが、他は知らず、この年は人を集められたのか、ちょっと気になる。2017年は、前年から一転して、イエス、カンサス、ゴング、レイ・ウィルソンといったなかなか豪華なメンツを揃えている。他にもマイク・ポートノイス・シャタード・フォートレス(アメリカ)、クリス・トンプソンが出演している。2018年はキャメル、リバーサイド、ビッグ・ビッグ・トレイン、スティーブ・ホガースなどを揃える。2019年はニック・メイソン、タンジェリン・ドリーム、スティーブ・ヒレッジ、ラズーリ、IQ、アナセマなどが出演する。そこそこ渋いメンツであるが、集客力に関してはちょっと疑わしい。そして、コロナ禍の2020年と2021年はキャンセルとなり、2022年はスティーブ・ハケット、PFM、ルネッサンスという昔の大御所、それに加えてペンドラゴン、コロシアム、ムーン・サファリなどが出演する。そして2023年はニック・メイソン、ザ・ミュージカルボックス、レプロウス(ノルウェイ)という今ひとつのメインアクトに私もほとんど知らないミュージシャンばかりが出演した。唯一、ウィッシュボーン・アッシュが参加していたのは興味深いが、全般的に翌年、このイベントを閉じることに繋がる集客だったのではないかと邪推する。ということで最後の2024年を迎える訳であるが、これはメインアクトがリバーサイド、スティーブ・ハケット、ビッグ・ビッグ・トレインで、それに色を添えたのがアリーナ、ペンドラゴン、スティーブ・ロザリー・バンド、ザ・フラワーキングス、ラズーリ、ビアード・フィッシュ、カルナータカ等であった。特に最後の年ということで、特別に豪勢という訳ではないかもしれないが、昨年に比べると遥かにレベルアップされていたメンツを揃えることに成功した。
3日間での通しのチケットの値段は240ユーロ。会場のローレライ野外音楽堂はライン川の有名なローレライの岩の上の台地にあり、そこからのライン川の眺めは素晴らしい、の一言である。収容力は15000人で、つくられたのはナチス時代であり、集団イベントのためだったらしい。
【会場からは素晴らしいライン川の眺めが得られる】
【収容能力15000人のこの会場はナチス時代の集会用に1930年代につくられた】
2024-07-25 00:00
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