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ドイツの森は平坦で優しい [ドイツ便り]

ドイツ人は森が大好きだ。今日もシュトラールズントというメクレンブルク・フォアポンメルン州にある都市を歩いていたのだが、市街地に隣接して結構、広大な森がある。森の先に社会主義時代につくられたニュータウンがあるのだが、この森はグリーンベルトのような役割を担っている。その森を歩いていて思ったのは、ドイツの森は人に優しいな、ということである。6月末であるが、蚊に襲われることもないし、すずめ蜂のような我々に危険を及ぼすような虫などもそれほどいなさそうだ。そして、何より平坦である。
 そこで思ったのだが、日本は平坦な森が極端に少ない。いや、北海道とかにはちょっとはあるかもしれないが、本州とかだとほとんどないのではないか。というのも、平坦であればすぐ開発されてしまうからだ。京都とかだと本当に平らなところは市街地になっている。東京も公園になっているところは、有栖川宮記念公園とか飛鳥山公園とか丘陵地の場合が多い。というか、東京都区内の公園は森とはいえないけれど。日本には森は多いが、これらの森は山となっているので、そもそもアクセスしにくいし、ヤブ蚊とかがいて快適に楽しめるような環境ではない。そもそも日本とドイツだと「森」という概念が違うのだな、ということに気づかされた。日本で快適な緑地空間をつくるのは、欧州に比べると、より、いろいろと工夫と知恵が必要なのだな、ということに気づかされた。ビオトープもそうだが、欧州と同じものをつくればいいという訳ではないのだ(ビオトープはドイツだといい感じだが、日本だとヤブ蚊の製造装置みたいになってしまい、とても快適に楽しめるような空間にならない)。

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【ドイツの森は平らで人に対して優しい。写真はシュトラースルンドの市街地に隣接してある森】

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