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中川理『風景学』 [書評]

京都工芸繊維大学の名誉教授である中川理氏による「風景と景観」をめぐる歴史と現在の状況が整理されている。12の章からなっており、時系列のように「風景」がどのように発見され、どのように政策として捉えられてきたか、などが物語のように分かりやすく書かれている。最後の方になると、若干、著者の意見のような文の割合が増えてくるが、クリストファー・アレキザンダーのパタン・ランゲージぐらいまでの歩みは、多くの文献等を踏まえていてとても勉強になる。景観について学びたい、知りたい人にとっては必読書と言いたいぐらいの本である。


風景学 -風景と景観をめぐる歴史と現在- (造形ライブラリー 06)

風景学 -風景と景観をめぐる歴史と現在- (造形ライブラリー 06)

  • 作者: 中川 理
  • 出版社/メーカー: 共立出版
  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: 単行本



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