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『スーパースター』 [映画批評]

1999年のコメディ映画。サタデー・ナイト・ライブで生まれたキャラ「マリー・キャサリン・ギャラガー」のスピン・オフ作品。モーリー・シャノン演じるマリー・キャサリン・ギャラガーは47年に及ぶサタデー・ナイト・ライブの歴史が生み出した数多のキャラクターの中でも、極めて奇妙奇天烈なキャラクターだ。カトリック系の女子高校生マリー・キャサリン・ギャラガーは、超絶にイタいキャラクターであるにも関わらず、その内から滲み出る生きるエネルギーは、目を背けたいと思いつつもどこか応援したくもなる不思議なキャラクターである。典型的ないじめられっ子であるが、ポジティブ・シンキングでそれを超越してしまうプロセルは観ていて楽しい。モーリー・シャノンは1964年生まれなので、撮影時、既に35歳である。ちょっと高校生を演じるには薹が立ってしまっている。ちょっとアップで皺が目立つのは残念。というか、このシーンいらなかったであろうとさえ思う。とはいえ、彼女を演じられるのは彼女しかいない、というかマリー・キャサリン・ギャラガーがモーリー・シャノンそのものだから、その点は致し方ない。映画で一貫してイタいキャラであったマリーであるが、エンディングではそういうイタいキャラからも一歩、卒業できたような感じで、鑑賞後は少し爽やかな気分にさえなる。しかし、こんな子がクラスにいたら日常が荒らされるよな、と思ったりもする。


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