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下手なギタリストを他山の石として、下手から脱する方法論を考察する [その他]

最近、セッションに参加する機会が増えています。セッションとは、演奏する曲を決めて一発合わせでその場に居合わせた人が合奏するということです。私はギターで参加します。セッションに参加してはいますが、ギター、それほど上手くないのでいつも反省仕切りです。さて、そういう自分がこういうことを書くのも何なのですが、たまにとても下手なギタリストが参加します。曲の構成は覚えているのですが、演奏が下手なのです。そのようなギタリストがいると他山の石として、何が下手なのかを考察したりします。
 まず、この下手なギタリストが初心者ならそれほど問題は深刻ではありません。初心者からいきなり上手く演奏できる人は、よほどの天才でなければ存在しないからです。初心者が足りないのは練習ですから、練習すればいいのです。しかし、この下手なギタリストがもうベテランだったりすると問題は深刻です。いつまでたっても上達しないからです。私も似たようなものですから他人事ではありません。しっかりと分析をしないとと思わされます。
 さて、そもそもどうして下手と聞こえるのか。弦楽器であるギターでは、音を外すと下手に聞こえます。ギターはチョーキングといって自分の耳で音を探り、その音を出すという奏法がありますが、ここで音を外すと下手に聞こえます。あと、運指を失敗するとまた音を外して、これも下手に聞こえます。セッションで一緒になった下手な人はこの音を外すという過ちを多くしていました。これは、どうすれば直せるのか。それは、演奏をやはり録音、録画して演奏後に観ることかな、と思います。そして、音を外している自分と直面し、それを次回の演奏時には修正できるようにすることです。私もこの日のセッションでの自分の演奏は録画してチェックしましたが、自分ではなんか弾けているみたいに思っていたけど、音を外しているところを見つけてしまいました。急いで、音を直していますが、多いに格好悪いです。こういう過ちに直面し、直すということは重要なことかと思います。
 あと、この下手な人は、手に力が凄く入っていました。右手も左手もです。おそらく緊張していたのかもしれません。私も本番で緊張して、変なビブラートになってしまうことがあります。ただ、力を入れると本当、ちゃんとしたプレイはとても見込めませんので、何しろリラックスするように心がけるのが重要だな、ということを改めて思いました。
 そして何より音作りが下手でした。いや、これは私も本当、修行中なので人のことをとやかくいう資格はないのですが、コーラスやリバーブなどのMOD系のエフェクターをかける時には本当に気をつけないといけません。音作りはどうすれば改善されるか、分からないですが、とにかく自分の演奏を聴き直して、何が間違っていたのかを修正する。この反復作業を繰り返すしかないかと思います。私は最近では、ストライモンのイリジウムを通して、そのままアンプはリターンに差し込むということで、なるべくアンプの影響を受けないようにして音作りをしていますが、それでも、まだなかなか思い通りの音が出せません。ただ、これは自分の音はあまり美しくない、という自覚をしていないと、面倒臭くなってしまい、改善しないまま放っておいてしまうかもしれません。私も10年ぐらい前はそうでした。
下手から脱する最短経路は、客観的な意見を聞くことです。どこが自分の演奏が不味いのか。これは、下手な人はそもそも分からないので上手な人の意見を謙虚に聞くことかと思います。もちろん、中にはよく分かってないけど批判する人もいたりするので、全員の言うことを謙虚に聞く必要はないかと思いますが、自分がこの人の演奏は上手い、と思う人の意見は姿勢を正して聞くことが重要なのかなと思います。とはいえ、大人になるとなかなかこういう意見を言ってくれる人も少ないので、自分と話をしたがる人がいないかな、と思ったら自分の下手な演奏が遠ざけているのかも、と思って演奏技術を向上させるモチベーションにするといいかと思います。下手のまま、人生が終焉を迎えたら本当に悔しいと思うんですよね。ちょっとでも上手になる余地があったらしっかりと精進するべきだな、と思いました。

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