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ゴートゥー・トラベル(Go To Travel)は英文法的におかしいのか [英語関連]

以前、ゴートゥー・トラベル(Go To Travel)の批判をこのブログにて書かせてもらったが(https://urban-diary.blog.ss-blog.jp/2020-07-22)、その時、英文法的にもおかしいと指摘した。ここでは、どこがおかしいかをサッと説明したい。

まずGo to Travelは英文法的におかしいかと言うと間違ってはいない。ただ、これはTravelが固有名詞だったりした場合や、明確に分かる場所だったりした場合だ。Go to the kitchenやGo to Meguro Station, go to a library, go to Williamsburgなどと同じ文脈で、例えばTravel が地区名だったりしたらそれはそれで大丈夫である。この場合は命令形になるので主語とかはいらない。

しかし、Travelを旅行するという文脈で使おうとすると、そういう言い方はしない。というか、このGo To Travelで何を言いたいのか、ということをまず確認した方がいいだろう。そもそも英語が変なので、意味を解釈してからでないとまともな英語にもできないからだ。これは「旅行に行こうぜ!」とか「旅行に行きましょう」とかいう意味かなと考えられるが、そうであればLet’s Travelになる。Travelは名詞でも使われるけど、基本、動詞である。Travelで「旅行に行く」という意味なので、go travelという言い方はまずしない。ただ、Where are you going to go travel? みたいな言い回しはない訳ではないので、名詞としてのtravelとして用いてgo travelと言えなくもない(しかし、ここでもgo to travelとは絶対言わない)。ただ、名詞としての旅行はtripを使う方が自然で、そういうことが分かっていればGo on a tripという言い方をする。ちなみにTripは動詞もあるが、これは「つまづく」とか「失敗する」とか「足をひっかける(他動詞)」とかの意味で旅行関係の意味がない。そういう意味でも、上記のような意味として使いたければtripが妥当であろう。

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