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伊藤詩織さんの事件を考える [その他]

ジャーナリストの伊藤詩織さんが元TBS記者の山口氏から性行為を強要されたことで訴え、刑事事件では政権に極めて近い関係にある山口氏(奥さんがアッキーと同級生)を検察は嫌疑不十分として起訴を取り下げる。しかし、それで諦めなかった伊藤さんは民事裁判で訴え、2019年12月に東京地裁で開かれた民事裁判で勝訴した。ちなみに山口氏は控訴している。
 この事件の事実は、どうであったのかは私にはよく分からない。伊藤さんの訴えを聞いた高輪警察署の人達が調べた結果、山口氏は極めてクロであったという報道からすれば、また、訴えることのリスクを敢えておかしてまで伊藤さんが正義を求めたということを鑑みれば、まあ山口氏はクロなんだろうなとは思う。しかし、まあ、そこは正直、私にはよく分からない。とはいえ、山口氏の弁明する場に伊藤さんが気丈にも同席して彼を見据えていたことを考えると、まあクロであろう。潔く謝罪して、罪の責任を取ってもらえればと思うが、彼の失うものの大きさを考えると、まあジタバタするのも分からないでもない。そして、そう思いつつ、100%山口氏がクロだろうとは判断できない自分もいる。世の中、何が真実かはなかなか分からないからだ。
 さて、伊藤さんが本日、Twitterに投稿されたイラストなどが名誉毀損に当たるとして、漫画家のはすみとしこらに損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。このイラストは、まさに伊藤さんそっくりの女性を侮辱する内容のもので、本人ではなく私が見ても非常に不愉快を感じるものである。はすみ氏は伊藤さんではない、と主張しているが、誰がどう見ても伊藤さんそのものである。というか、はすみ氏は画力があるのだ。彼女の底が抜けたように意地が悪い意図は明らかであり、こういう人の傷に辛子を塗りたがるような行為は、犯罪であることは100%明白であり、厳しく処分してもらいたい。もちろん、彼女は「言論の自由」などと主張するだろうが、シリア難民への極めて無礼なイラストとともに、その行為は「言論の自由」をむしろ危機にもたらすような裏切り行為であると思う。
 山口氏の行為は密室なので、私は、100%確信はもてないが、はすみとしこ氏の行為はまさに白日のもとに晒された、というかツィッターで拡散されていて明々白々の事実である。そして、それは犯罪的ではなく、犯罪そのものである。こういう行為を野放しにしておくことこそ、「言論の自由」への挑戦である。「言論の自由」とは、嘘をつく自由でもないし、根拠なく人を貶められる自由ではない筈だ。

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