『里地里山エネルギー』 [書評]
著者は読売新聞の記者。自然資源を使った地産地消型のエネルギーを具体化させようとする事例を5つほど紹介している。それらは、新電力会社をつくった東松島市(宮城県)、風力発電の庄内町(秋田県)、木材チップを使ったバイオマスの柴波町(岩手県)、電気自動車の中古バッテリーで蓄電施設をつくろうとしている甑島(鹿児島県)、そして小水力の五箇山・宇奈月温泉(富山県)である。ジャーナリスティックに現地を訪れ、現地の人に取材した内容がまとめられているものであり、事例報告という体裁。それほど参考にはならないが、新聞記事レベルの知識を得ることができる。
里地里山エネルギー - 自立分散への挑戦 (中公新書ラクレ)
- 作者: 河野 博子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/01/17
- メディア: 新書