SSブログ

アメリカの大学の学費について [教育論]

アトランタにあるジョージア工科大学の先生にジェントリフィケーションに関して、取材をした。そこで、話が横にそれて大学の学費について話をした。というか、あちらから質問があったのでいろいろとやり取りをしたのだ。
 ジョージア工科大学は公立大学(州立大学)なので相当、安いのだが、それでも州内の出身の学生は一年で17000ドル(おおよそ200万円ぐらい)で、州外だと34000ドルとなる。これが例えばアイヴィー・リーグのプリンストン大学だと60000ドル(おおよそ700万円弱)ぐらいになる。4年間通ったら240000ドル、つまり2700万円ぐらいだ。とても私の稼ぎでは払えない。
 25年前、私はカリフォルニア大学バークレイ校の大学院に通っていたが、その時は一年間で120万円であった。留学生だったので最も高い授業料を支払っていたかと思うが、その程度である。ちなみに、ジョージア工科大学の先生はプリンストン大学に通っていたそうだが、その当時は9000ドル(90万円ぐらいか。当時は1ドル=100円ぐらいだったので)だったそうだ。
 日本の国立大学は年間52万円、私立大学はおよそ100万円ぐらいであることを考えると、アメリカはちょっとあり得ないぐらい高くなっている。ちなみに、私の長女はデンマークの大学院に通っているが、授業料は170万円だ。デンマーク人だとむしろ生活費として月6万円支給(年間で72万円)されるので、これは随分と差があるが致し方ない。とはいえ、アメリカの大学院に行くよりかはずっとましかなと思う。
 日本の大学の授業料が高いという批判もあるが、私の日本人の友人などは、授業料を高くしてもしっかりと教育してくれればいい、と言うものもいる。私は自分が奉職する龍谷大学政策学部は、お世辞抜きに、アメリカのどんな大学よりも教育サービスがいい(というか、良すぎて教員が疲弊しているという問題はあるが)と思うので、値段を上げたいぐらいだなと思ったりもするが、肝心の受験生にその良さが伝わっていないので、まず、そこから取り組みたいと思ったりもする。授業料が高ければ、教育サービスが優れている訳ではないのが、大学だからだ。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0