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イタリアの南部の農家の人たちは、周囲の人たちと仲良くなく、自己中心的であるそうだ [グローバルな問題]

イタリアのフォッジ大学の先生が龍谷大学政策学部で講演をしたので参加した。バリに訪れた時、一緒に食事をしたことがあるからだ。彼らは農業経済学者だったのだが、イタリアの南部にある農村のコミュニティづくりを実践的に試みている。その成果などを発表していたのだが、興味深かったのは、イタリアの南部の農家の人たちは、周囲の人たちと仲良くなく、自己中心的であるという説明があったことだ。地理的にも散在しているらしく、協働作業などをしないそうだ。彼らは、これらの農家がネットワーク化できるように、VAZAPPという企画を推進している。これは農家を会場として「夕食会」を開催し、周辺の農家に来てもらい、そこでネットワークをつくるきっかけを提供している。
 なぜ、イタリア人が自己中心的であるか不思議だったのだが、日本の農家の多くは米農家なので、水の管理という観点から協働せざるを得ないのだが、南部イタリアはオリーブとかなので、別に水の管理はそれほど重要ではないから、協働しなくてもやっていけるからだそうだ。
 そうだったのか。日本の組織の協調性の高さ(最近はそうでもないかもしれないが)は米農家という組織文化を引き継いでいるかもしれない。

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