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中国の農村を走っているゴルフ・カートのような電動の乗り物に日本の地方におけるモビリティ改善の可能性を覚える [サステイナブルな問題]

崇德村を歩いていると、自動車、自転車、オートバイ(電動オートバイ)に混じって、軽トラをさらに小さくしたようなゴルフ・カートのような電動の乗り物が走っている。農家にもあり、自動車に比べてずっと安いようだ。さらに、学生達のヒアリングから、この乗り物はどうも免許もいらないそうだということを知った。崇德村の集落によっては買い物をするのに20分ほど歩かなくてはいけないところもあり、そういう意味で、この自動車未満、自転車以上の乗り物で移動できることは高齢者にとっては有り難いことであろう。
 さて、最近、日本では高級車に乗った高齢者が人をひき殺す事件が頻繁に起きている。これらの加害者は、エリート人生を歩んできた人もいたりして、被害者の人はもちろんだが加害者も一瞬で、それまで積み上げてきたものが木っ端微塵になってしまい、人生が滅茶苦茶になっている。
 このような悲惨な事故がなぜ、生じているのか、というと自動車に乗っているからである。上記のような事故は、東京都港区、東京都豊島区などでも起きているので、これらの加害者は自動車を運転する能力が高齢によって失われてしまったのに、それを自分の都合で手放せなかったという点であまり同情する余地はないが、日本の地方であれば、高齢になっても自動車を手放したら生活していくことが極めて困難になるような人もいるだろう。これは、自動車依存を高めるような道路整備事業に邁進してきた日本の役所の瑕疵であると思うが、そのような責任を追及することより、現実的に自動車依存の生活を余儀なくされている人達には、この崇徳村のゴルフ・カートのような乗り物で移動するようなシステムに転換するといいのではないかと考えた。
 これは速度は出ないが、歩くよりはずっと楽だ。そして、仮に人に当たったとしても、怪我はするだろうが、事故による死亡率は大きく減るのではないだろうか。道路を走行する際に、自動車とこの乗り物との速度差は危険であるが、まあ、そこらへんは自動車運転者のモラル向上でフォローすることはできると思われる。
 また、このような自動車の代替案を提示することで、免許を返上したくても返上できない人達へのインセンティブになるかもしれない。自治体によったら、ある程度の年齢に達していないのに免許を返上してくれた住民には、このゴルフ・カートのような乗り物を購入する際の3割ぐらいを補填するというような措置を採ってもいいかもしれない。
 高齢化時代における新しい乗り物の可能性のようなものを感じた次第である。

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