ラーメンガール [映画批評]
西田敏行とブリッタニー・マーフィー主演のオール日本ロケのハリウッド映画。アメリカ人が日本のラーメンをどのように捉えているのかを知るためだけに観たので、内容はほとんど期待していなかったのだが、日本のラーメンの魅力を真摯に探ろうとした嫌味のない、偏見のないストーリーで後味は悪くなかった。日本のラーメンに魅了されたうら若きアメリカ女性というのは相当、演じるのは難しい役柄であったかと思うが、ブリッタニー・マーフィーの演技はそれほど鼻につかなかった。とはいえ、ラーメンを食べる姿が格好悪いのは気になった。これは、しかしなかなか演技指導をしても修得することは難しいのかもしれない。あと、西田敏行の演技は流石、貫禄があったのと、ラーメンの達人として伊丹十三が出てきたのは笑えた。まったく期待していなかったが、悪くないエンターテインメント映画である。