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ニューヨークはもうマンハッタンのホテルは高すぎて泊まれない [地球探訪記]

ニューヨークに一週間ほど滞在した。最初は、マンハッタンのホテルにチェックインした。ペン・ステーションのそばでガーメント・ディストリクトにあるホテルだ。ここのホテルは一泊2万円ぐらいなので、マンハッタンにあるには相当、割安なのでこれはお買い得かと思ってここを予約した。しかし、実際行くと、もう想像を絶するボロ宿で、床はなんとコンクリートそのままむき出しであった。私は、アフリカでもパラグアイでもスラヴェシ島でもパキスタンでも泊まったことがあるが(これらはしかし、仕事で行っていたので比較的よいホテルには泊まっていたが)、こんな床がコンクリのホテルは生まれて初めてであった。ベッドの下のところだけ、ぼろ切れが置かれているな、と思ったのだが、よく見たら、擦り切れまくった絨毯であった。安かろう、悪かろうということなのかもしれないが、こんな壮絶なホテルの部屋があるとは驚きである。いや、この部屋、ベッドで横になっている以外は靴がまじで脱げない。
 あまりにも酷いので、途中からイースト・リバーを越えてブルックリンのフルトン・モールのそばにあるホテルに移った。ここは値段はほぼ同じで一泊2万円ぐらいであったが、床はしっかりと人間が居住するような床でサービスもすこぶるよかった。何より、ガーメント・ディストリクトよりもフルトン・モール周辺の方が食事どころも遙かによくて、しかもリーズナブルである。マンハッタンにも地下鉄に乗ればすぐに行けるし、JFK空港にはアトランティック・ターミナルからロング・アイランド鉄道に乗れば3駅、20分ちょっとで着く。まあ本数は20分に1本(日曜日だったからかもしれない)と少ないが、それでも便利である。こりゃ、マンハッタンのホテルに泊まる必要はないな。
 などと書きつつ、最近、マンハッタンに泊まったのは他の人と一緒の時と、ニューヨーク市立大学に呼ばれて宿代を支払ってもらった時だけだということに気づいた。いや、20代の時はシェラトン・ホテルに泊まっていた。ウディ・アレンが映画(おそらく「ハンナとその姉妹」だったと思う)で不倫に使っていたホテルである。それから、ちょっとホテル代が高くなったこともあり、ホリデイインとかコートヤード・マリオットとホテルのクラスは下がっていたが、それでもマンハッタンに泊まっていた。
 しかし、おそらく会社を辞めた頃だから2003年頃ぐらいから、マンハッタンのホテルだと高すぎるので、フラッシングのシェラトンに泊まるようになった。当時、ここだと68ドルとかで泊まれたからだ。とはいえ、それが最近では250ドルぐらいになってしまった。ということで、今回は困ったな、ということでより安いマンハッタンの200ドルのホテルに泊まったら酷い目に遭った訳である。
 まあ、シェラトンと比べると、私が泊まったブルックリンのフルトン・モールそばのEven Hotelはちょっと劣るかもしれないが、これは値段でいえば50ドル分ぐらいの劣り具合であり、周辺の店やマンハッタンへのアクセスの良さを考えると、これからはブルックリンのホテルに泊まろうかなと帰国便を待つJFK空港で思ったりしている。

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