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京都の公共交通サービスは帯に短したすきに長しだ [京都生活]

最終の新幹線で東京から京都に着く。金曜日の夜ということもあり、23時35分の地下鉄京都駅は人が溢れている。これなら、すぐ地下鉄が来るかと思い、時刻表をチェックしたら、なんと23時台は地下鉄の運行頻度は20分に1本だ。これだけ人が待っているのに、なんで運行頻度がこんなに冗長なのだ。もちろん、地下鉄のように一度に多くの人を運ぶモードだから、採算性を考えたら運行頻度を減らしたいという気持ちが分からなくもないが、いくら何でもこれではサービスが悪すぎるであろう。これなら、車輌数を半分にしてでも運行頻度をあげるべきだし、そもそも地下鉄を整備するには人口150万人というのは少なすぎるのかもしれない。とにかく、地下鉄では充実した公共交通サービスが提供できないようで、これは京都という素晴らしい都市の欠陥であるし、是正すべきだ。

次の日の朝、堀川通りの南に用事があったので、9番のバスに乗った。土曜日の7時30分という時間だったが、バスはぎゅうぎゅうで、私はバス停の最前列にいたが乗るのに躊躇するほどであった。これだけたくさんの人が乗っていると、目的地に着いてもなかなか降りることもできない。結果、時刻通りに運行できない。これは、バスというモードで交通需要を処理するには人口150万人という都市規模は大きすぎるということだ。

つまり、この都市にはバスと地下鉄の中間の公共交通が必要だということであり、それはライトレール、というか路面電車である。幸い、堀川通りとか路面電車を通すのに最適な道路がある。他にも五条通りとかも通せるであろう。モータリゼーションが進展し、成長が右肩上がりの時に貴重な京都の路面電車のネットワークをバスに置き換えたのは不幸であったが、現在のように自動車の先行きが行き詰まり、公共交通サービスも今一つの現状を大きく修正するには、抜本的な公共交通計画というか、交通計画全般の練り直しが京都には求められている。特に京都駅から北側において、その検討が必要である。

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