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労働組合は自由加入であるべきだ [その他]

4月から新しい職場で働くことになった。龍谷大学政策学部である。さて、いろいろとオリエンテーションなどがあったのだが、そのうちの一つに組合の説明があった。私の前々職である三菱総合研究所にも、前職の明治学院大学にも組合はあった。前々職では若かったこともあり、プロフェッショナルなのだから職場が嫌なら辞めればいいじゃないか、という気概で仕事をしていたので組合というのが職種的にもまったく納得できなかった。しかし、強制加入であったので無理矢理入れさせられた。前職の明治学院大学も強制加入であり、いやいや入って、ろくに組合活動をせずに、転職できるように研究活動と教育活動に力を入れていた。置換え可能でない人的資源であれば、組合に頼らずに生きていけるのだ、というある意味、傲慢不遜な考えを持っていたので、組合的な活動に意味を見出さなかったのである。
 さて、そのような非組合的な考えを持っているので、龍谷大学は強制加入でないこともあり、組合に入るつもりはなかった。しかし、説明を聞いていたらなかなかいいのである。組合の成果などがしっかりと説明されたパンフレットなども配布されたのだが、組合頑張っているじゃないか、というのがオリエンテーションの説明とともに伝わってくる。このような組合なら入っていいな、と思いつつ、前々職と前職との違いは何があるのかと考え、それは強制加入ではないからだということに気づいた。強制加入は組合として仕事をしてもしなくても、組合費は入ってくる。むしろ、仕事をするだけ大変だ。仕事をするモチベーションがないため、御用組合的になり、会社の経営陣や大学の執行部などにもなめられる。一方、強制加入ではないと必然、組合の仕事をしないと誰も入らないし、どんどんと辞めていく。組合としての仕事の成果を上げるというのが、その組織を維持するためにも不可欠なのだ。そういうことで、強制加入の組合は辞めたい、辞めたいと思っていた私が、強制でないと入ろうとしている。組織の運営のあり方を考えるうえでは有効な知見を与えてくれるような経験をした。
 
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