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州崎パラダイス赤信号 [都市デザイン]

1958年の作品だが、当時の東京のアーバン・スケープが描かれていてとても興味深い。勝ち鬨橋や都電が走る当時の東京の都市景観は、なかなか観ていて楽しい。州崎は、現在の東京都江東区東陽一丁目である。1958年というと、ちょうど売春防止法が成立する年で、それまで州崎は吉原を並ぶ東京を代表する赤線地帯であった。さて、その州崎を舞台とした、一夫婦をとりまく人情劇。三橋達也の駄目男ぶりがいい味を出している。そして、新珠三千代の気風がいいようで、情にほだされてしまう女性もなかなかよい。なんか、頭で考えていても結局、人は心で動いてしまうという、そのもどかしさが、しかし人間らしくて悪くない。なかなか楽しめる映画であった。





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