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札幌市はスープカレーこそがガストロミー的にはキラーコンテンツだと思う [B級グルメ雑感]

下北沢はカレーで売り出している。2012年に開始したカレー・フェスティバルはとても成功したボトムアップ型のイベントだ(http://www.hilife.or.jp/cities/?p=1412)。そして、下北沢には実際、多くのカレー屋があり、駅から800メートル圏内のカレー店の数は、中央線の高円寺・中野や同じ世田谷区の三軒茶屋などのサブカル・シティのライバルに比べても多い。さて、しかし、下北沢の人気カレー店はあまり下北沢発ではない。もちろんムーナとか茄子オヤジといった下北発のカレーの名店もあるが、例えば、サムライ、マジック・スパイス、心などのスープカレー系は札幌発のカレー店である。ということで、せっかく札幌にいるのでスープカレーを食べに行くことにした。せっかくなので下北沢というか東京にはないカレー屋ということで、ピカンティというお店に行く。ここは北12条駅のそばにあるお店である。食べログによれば、札幌市内にはカレー店が560件ある。これは、ほぼ同じ規模の福岡市が373件であることを考えると、相当の数字であろう。ちなみに、人口では札幌よりずっと多い名古屋市でも508件で及ばない。仙台市はわずか207件にしか過ぎない。つまり、札幌市はなかなかのカレー都市なのである。ピカンティはそれらの中で食べログの評価では10番目。これは期待できる。
 日曜日の17時前という時間にも関わらず、結構、店は混んでいた。とはいえ、並ぶほど混んでいた訳でもない。さて、ここはスープ、具、辛さを自分で選ぶことができる。スープは4種から選ぶ。私はアーユルヴェーダのスープにした。これは薬膳系であるようだ。具はサクッとピカチキン。これはフライドチキンが中心となる。値段は1130円である。さらに、ブロッコリーと半熟卵の天麩羅をオプションでつける。そして、辛さである。辛さは1〜5まであるが、私は無料の範疇の2にする。これは最近、お腹の調子が悪いからである。さて、出てきたカレーは、野菜が固まりのような感じで出てきた。これは素材の旨さを殺さないためであろう。実際、食べてみたら野菜は別格のように美味しい。チキンも美味しい。そして、カレースープは抜群に美味しい。というよりか、スープカレーという範疇でいえば、人生で最も美味しいスープカレーかもしれない。サフランライスもよく、これは北海道の食材を使っているからなのかもしれないが、何しろ料理の素材の味がよい。それにスープの複雑でいて嵌まる味。札幌市はやはり、スープカレーこそがガストロミー的にはキラーコンテンツなんじゃないか、と思ったりもした。

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