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ヴァンクーバーのロブソン・スクエア [都市デザイン]

 ヴァンクーバーに13年ぶりぐらいに訪れる。とはいえ、以前来た時はウィスラーに行く途中にちょっと寄っただけなので、街中を歩いたのは20年ぶりである。そのときには環境庁の仕事で来たので、市役所への取材もしたりして、ロブソン・スクエアやエヴァーグリーン・ビルディングなど環境に配慮したプロジェクトを視察した。それから20年間、ロブソン・スクエアは多少、疲れた感が裁判所の建物などでは見られない訳ではないが、相変わらず、ヴァンクーバーの都心の象徴として、素晴らしい公共性と存在感を放っている。というか、都市の中心が裁判所と美術館とアイススケート・リンクと大学って、それだけでその都市に好感を持ってしまうのではないだろうか。ちなみに、市役所は川向こうで都心から離れたところにある。
 そして、ロブソン・スクエアを何より素晴らしくしているのは、目抜き通りであるロブソン・ストリートのスクエアを横断する一画だけ、歩行者専用空間にしていることである。しかも、道路の幅員などはそのままにしてあり、単に舗装と衝立だけで、そこは自動車が通れず、人間の空間であると表現しているのである。その極めて簡単な対処が、逆に、ロブソン・スクエアの広場性、ヒューマン性を示していると思われる。素晴らしい。

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(ロブソン通りはこの一画だけ自動車が遮断されている)

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(ロブソン通り)

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(自動車を通行止めにしているのは、こんな簡素な柵)

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(美術館がロブソン・スクエアの一画を占めている)




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