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レイキャビクの外食で不思議なところは、しっかりとした高級料理店も汚い居酒屋もほとんど値段が同じということである [B級グルメ雑感]

レイキャビクで外食を数回した。さて、その第一印象は「高いな」ということだ。物価が高いので、これは致し方ないかと思ったりしたのだが、昼食も含めて数回、外食をして分かったことは、しっかりとした高級料理店も汚い居酒屋もほとんど値段が同じということである。今回の外食で入った最も高級っぽいレストランはLækjarbrekkaというところであったが、ここは店内のインテリア、サービス、ウェイターの上品さ、料理、ワインとどれもが大変質の高いものであった。しかし、トータルではワイン・ボトルを二本空けても、一人当たり6000クローネであった。私はチャー(イワナ)料理を注文したが、これは4100クローネであった。高いといえば、高いがこのクオリティと美味しさであれば、まったく理解できる値段である。この店だけに入っていたのであれば、外食が高いとは思わなかったであろう。
 しかし、その前日に入った居酒屋のようなレストラン・バーもほぼ似たような値段であった。この居酒屋のような店では、シュリンプ・サラダを私は注文したのだが3500クローネした。しかし、その内容は普通のサラダにシュリンプの串揚げが2本ほど乗っけられているという代物であった。店内はまったく清潔感はなく、ウェイターの女性は皆、タトゥーをしており、前述したお店のウェイターとは、まったくもって異質な感じの人達であった。美人であると思えるようなウェイターは一人もおらず、サービスも素人臭かった。
 最終日の遅いランチを取ろうとして入った店は、お金をあまり使いたくないこともあって、ランドロマット・カフェという、洗濯屋とカフェが合体したといういい加減なコンセプト丸出しの店であった。ただ、それにも関わらず、Lækjarbrekkaと料理がほぼ同じ値段であった。これはしまったと後悔したが、捻挫をしていたのでホテルからあまり歩けないので、しょうがないかと諦めて注文しようとする。しかし、ウェイターがあまりにも酷い態度なので、これはたまらんと思って注文をせずに店を出た。足を引きずりながら、ホテルのそばの界隈では高級感を出しているParis Café というお店に入る。ここではモンク・フィッシュ(鮟鱇)の料理を注文したら、2600クローネというその前に入ったランドロマット・カフェに比べてずっと安かったにもかかわらず、料理は美味しかった。いやはや、この外食店の質によって料理の値段が変わらないというのは、非常に興味深い状態である。市場経済がしっかりと機能してない(外食サービス業に価格規制をしている?)のかなどと考えてしまう。
 これはホテルの朝食でもいえて、知人が泊まっていたアダムス・ホテルの朝食は1900クローネで、私も一度だけ食べたが、スープはぬるく、料理は質素で質も大変悪かった。そもそもフルーツもないなど、選択する余地さえなかった。それなのに、私が最終日に泊まったホテルの朝食は1500クローネで、卵料理やベーコン、ソーセージ、ヨーグルトなどもあり、チーズはカマンベールやゴルゴンゾーラなども出ており、大変充実したものであった。
 つまり、全般的に「高かろう、悪かろう」という価格がまだ通用している状況であり、市場が劣悪なサービスをまだ駆逐できていない状況なのかもしれない。とりあえず、レイキャビクに訪れる人は、質が悪ければ安い、という先入観を捨てて、結構、高そうでサービスがよさそうなお店に入りになることをお勧めする。また、グーグル等のレストランの評価はとてもいい加減なので(例えば、Lækjarbrekkaが4.4でサブウェイが3.9)、それはあまり参考にはならないかと思う。

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(Lækjarbrekkaのアイスランド・プレート。鱈、羊の生肉、スモーク・サーモン、サメなど)

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(Lækjarbrekkaのチャー料理)

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(Lækjarbrekkaのラム肉料理)

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(Lækjarbrekkaのメニュー。他の普通の凡庸な店とほとんど値段が同じ、というショッキングな価格設定。ここが安いというよりかは、他が高い)

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(ランドロマット・カフェ。ここは値段が高いのにあまりにもサービスが悪いので、注文せずに出ました)

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(パリス・カフェ。ここは、ぬるい珈琲を出したりしたのですが、食事は美味しかったです)

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(鮟鱇料理)




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