SSブログ

宮城県の観光PR動画について、ちょっと苦言を呈したい [地域興し]

 壇蜜が演じる、宮城県の観光PR動画広告「涼・宮城の夏」が性的な表現が多いと批判の声が挙がっているが、村井嘉浩・宮城県知事は定例記者会見で記者の質問に「誰も、可もなく不可もなくというようなものは、関心を呼びません。したがって、リスクを負っても皆さんに見ていただくものをと思いました」「私としては面白いと思っている。あれをみて『宮城に行かない』と、そういう感じにはならないのではないか」と、問題がないとの認識を示した(ハフポスト日本版編集の記事をもとに若干、編集)。

 この動画、個人的には趣味はよくないと思うが、私が問題視するのは、宮城県の観光PRに壇蜜が出演する必然性が極めて低いということである。壇蜜は秋田県横手市で生まれ、幼少の時に既に東京に越してきて、昭和女子大学付属から昭和女子大まで進む、という三軒茶屋ッ子である。三軒茶屋の観光PRもしくは世田谷区の観光PRに出るのが一番妥当である。ちょっと頑張って、横手市というのは許容範囲かもしれないが宮城県というのは、ほとんど関係ないでしょう。どうも、仙台藩士の子孫という説もあるようだが、それで宮城県の観光大使のような仕事をするのは無理がある。観光PRというのは、その都市・地域のアイデンティティを広く普及させることが重要である。そのために、税金は使われるべきものであり、「リスクを負ってみていただく」というのは十歩譲って許容しても、そのリスクを負ってみた動画に出演している俳優が、宮城や仙台とほとんど関係がなければ、その都市・地域のPRには説得力がほとんどない。
 それは、バングラデッシュの観光PRにローラが出るほどの説得力さえ有していないと思う。観光PRを血税で制作するのであれば、人々にイメージしてほしい宮城という概念をしっかりと伝えられるものであるべきだし、それを伝えるべき俳優が壇蜜である妥当性はない。というか、壇蜜が出てくる時点で、宮城、人材いないのかとさえ思ってしまう。もちろん、宮城には素晴らしい人材が多くいて、スケートの羽生選手や荒川選手とか、サッカーの香川選手とかがいるし、女優でも鈴木京香がいる。鈴木京香は、宮城県泉市で生まれ、黒川郡で育ち、東北学院大学を卒業している、というまさに宮城人である。そして、失礼な言い方になってしまうが、壇蜜に比べると女優としても格上である。壇蜜は実際の人物の素晴らしさに比して、ちょっと二流感というかB級なところを本人も楽しんでいるところがあり、それはそれで愛嬌があり、個人的には嫌いではないが、そのような個性をもつ女優を使うという時点で、宮城県は非難を免れないし、その女優が宮城とほとんど関係性がないということで、アウトであると考える。

nice!(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0